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【広報ふじ平成8年】中央病院で最高級MRIを導入

皆さん、MRI(エムアールアイ)を御存じですか。市立中央病院では、最高級の新しいMRIが12月から稼働します。この新MRIの導入によって、ますます精密診断が充実するものと期待されています。今回は、新しいMRIについて紹介します。

MRIって何?

 MRI(磁気共鳴診断装置)は、エックス線を使わず、磁気とコンピューターで身体のあらゆる部分について断面を画像化し、体の状態を診断する装置です。
 MRIは、当初脳神経外科や整形外科(脊椎(せきつい))領域で使用されてきました。しかし、画像の鮮明性や高速性の向上とともに対象領域は、整形外科(関節、骨)、眼科、耳鼻科、婦人科、循環器科、泌尿器科、消化器外科などにも拡大しました。
 また、炎症、腫瘍(しゅよう)、出血、動脈瘤(りゅう)、梗塞(こうそく)などの病巣があるかどうかの存在診断だけでなく、それが何であるかの鑑別診断や質的診断などの精密診断にも使用されます。
 そのほか、脳ドックでも威力を発揮し、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の発見も飛躍的に高まっています。


新しいMRIはすぐれもの

 市立中央病院では、現在もMRIで精密診断をしていますが、新しいMRIを導入することになりました。現在、設置工事が着々と進んでおり、12月には稼働します。今回導入する新しいMRIは、国内の基幹病院で多数の実績を誇る最高級の機種です。ですから、今までの装置に比べて
●検査時間が今までの半分以下で済む
●専用のオーディオシステムで音楽を楽しみながら、リラックスして検査を受けることができる
●得られる映像が超精密になり、正確に診断できる
●造影剤を使わなければ観察できなかった血管や臓器を造影剤なしで観察できる
●今まで一回で検査できなかった脊椎も一度で観察できる
●必要により立体映像やシネ映像をつくることもできる
などのすぐれた特徴があります。
 このように、新しいMRIの導入によって精密診断能力が向上し、早期診断・早期治療が可能になります。中央病院では、この装置を市民の皆さんの健康づくりに役立てていきます。


市立中央病院 結城(ゆうき)研司 院長
- 写真あり -
 現在のMRIでは検査時間が一人平均約40分もかかり、一日に8人しか検査できません。そのため、検査を受けるまでにかなりの日数を待たなくてはいけませんし、閉鎖的な所に入って長時間じっとしていなければならず苦痛を感じる方もいました。また、最近脳ドックに対する期待も大きくなってきていますが、現在のものでは十分期待されるレベルまでの正確な診断が下せませんでした。こうしたことを改善するため、最高級のMRIを新しく導入することになりました。
 中央病院では、これからも積極的に設備投資に取り組んでいくとともに、正確な診断や患者さんへの優しい対応など、市民の皆さんによりよい医療サービスを提供できるよう努力していきたいと思います。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 造影剤なしで脳の動脈が抽出される

問い合わせ
市立中央病院 電話52-1131
 放射線科  内線2149
 健康相談係 内線2917
添付ファイル
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