名門復活!富士高かるた部
百人一首かるたの高校日本一を決める第18回全国高校小倉百首かるた選手権大会が、7月末に滋賀県大津市で行われ、団体の部で富士高かるた部が、見事、8年ぶり11回目の優勝に輝きました。
富士高かるた部は、第一回大会から10連覇を成し遂げた名門。しかし、11回目が準優勝に終わったのを最後に、平成2年から全国大会からも遠ざかっていました。
そこで、2年前に赴任してきた富士高かるた部のOB、嶋照生(しまてるお)教諭が、王座奪還に向け、部員を指導。本格的な練習の成果が、8年ぶりの全国制覇という形で実を結びました。
「うちの生徒たちは、とにかくかるたが好きですね。何しろ放っておけば勉強よりかるたの方ばかりに熱中してしまうほどです。
また、かるたが好きだということを含め、他校と比べて個々の能力も高いのではないでしょうか。何しろ競技かるたは格闘技のようなもの。試合は、5人が出場して一人ずつ対戦するのですが、長時間の戦いを勝ち抜くには体力と集中力を要します。そのため、8人のメンバーを上手に交代させるのも大切な要素です。そこでチームワークも要求されますが、その点、みんな元気で仲がいいですよ」と、嶋教諭は語ります。
かるたが本当に好きな仲間たち。かるたを楽しみ、そして強くなる。当分の間、富士高かるた部の黄金時代が続きそうです。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 百人一首かるたは、読み手の発音に、いかに素早く反応するかが勝負の分かれ目。研ぎ澄まされた集中力を必要とします。