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【広報ふじ平成8年】工場を富士市にふさわしい色彩に

美しい都市景観づくりにご協力を!工場地色彩ガイドライン

 市では、豊かな自然環境と調和した都市景観をつくり、美しく快適なまちにすることを目的に、平成6年に富士市都市景観条例を定め、市民の皆さんや企業などにご協力をいただきながら、美しい都市景観づくりに取り組んでいます。
 そして、この条例に基づいた富士市の工場地色彩ガイドラインをまとめましたので、今回はその内容と、ご協力いただいた企業を紹介します。

富士市の自然に調和した色彩を
 工場地色彩ガイドラインは、富士市の工場地景観を富士山や駿河湾の美しい景観に調和した、より快適な都市景観に変えていくためのものです。
 この色彩ガイドラインは、富士市内の工場や煙突などの工場施設に適用されます。また、その他市長が必要と認める建築物についても適用されます。
 そして、次に揚げる八つの色彩が富士市にふさわしい工場の色彩です。
・富士山を美しく見せる工場の色彩
・山の緑に調和した色彩
・山からの眺望に配慮した色彩
・統一感を形成する色彩
・煙突を生かした色彩
・田子の浦港周辺では、海辺らしい景観をつくる色彩
・富士見大通りでは、富士山を生かした落ち着いた色彩
・泉の郷(さと)周辺では、名勝に調和した色彩


カラーデザインの進め方
 工場施設の新設や塗りかえに当たっては、次のような手順でカラーデザインを進めていきます。
- 図表あり -
1.どのエリアに立地するか確認します
 なお、用途地域以外の地域では、臨港地区と流通業務が多く立地する地区は、工業エリアに準じて取り扱い、市街化調整区域は、住宅・商業エリアに準じて取り扱います。
2.使用する色相グループを選びます
 工業エリアと住宅・商業エリアには次のように色相グループが割り当てられています。
(1)工業エリア
 五つの色相グループから自由に選択します。現在使われている色や、企業色などを考慮して、一つの工場(企業・事業所)は、赤系・黄系・緑系・青系・紫系グループから一つのグループを選びます。
(2)住宅・商業エリア
 住宅やビルなどとの調和を図るように、それらによく使われている黄赤系の色相グループを使用します。住宅と工場では規模の差が大きいので、周辺環境から突出した威圧的なカラーデザインにならないように考慮します。
3.工場全体に配慮しながら個々の施設のカラーデザインを考えます
 建築物に配色する際に、占める面積や部位により、次の3種類のカラー項目に分けて考えます。
(1)ベースカラー(基調色)
 外壁や屋根、屋上の色など、外観部分の最も広い面積を占める色を指します。
(2)サブカラー(補助色)
 ベースカラーを助けて、全体のカラーイメージやバランスを調整する色。軒先や柱、シャッターなど、ベースカラーより少ない面積に用いられます。アソートカラーとも言います。
(3)アクセントカラー(強調色)
 ベースカラーやサブカラーに対し、コントラストを持つ色で、小面積に使って個性を演出する役割を果たす色です。社章や社名などに用いられます。


カラーデザインの一例
 工業エリアの緑系グループの色相を用いた例。扉とパイプラインにアクセントカラーとして、鮮やかな緑を選び、タンクにサブカラーとして、淡い緑を選んだもの。類似色相型のデザイン。
- 図表あり -

工場の新設や色の塗りかえをする場合は事前に届け出を
 富士市都市景観条例に基づいて、高さ15メートル以上、延べ面積2,000平方メートル以上ある大規模建築物などは、新築、増築、大規模の模様がえや外観の変更をする場合は、事前に都市計画課へ届け出をしてください。また、その他の工場施設においても、ぜひ届け出をしてください。そして、このガイドラインに沿った色彩になるようご協力をお願いします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 灯台をイメージした煙突〔左側〕 旭化成工業(株)富士支社(鮫島)
( 写真説明 ) 清潔感を出すクリーム色と大空に溶け込むような青色を使い、明るく美しく楽しいイメージを出した工場 紺屋製紙(株)(伝法)
( 写真説明 ) 全体は明るい白色を基調にし、上部は県のシンボルカラーのオレンジ色で帯をした煙突〔右側〕 本州製紙(株)富士工場(平垣)
( 写真説明 ) 富士山や駿河湾などの景観と一体感を出した、淡い灰白色と緑灰色のツートンカラーの建物 (株)ヤクルト本社富士物流センター(大渕)


周辺地域の皆さんとの共存共栄を目指して
興亜工業(株)総務部長 田中哲也さん
- 写真あり -
 焼却炉というと暗く汚いイメージがつきものですが、それを感じさせないようにという考え方からこの色彩にしました。
 当社では、以前から周辺地域の皆さんに迷惑をかけず共存共栄していくよう、環境整備に積極的に取り組んできました。特に色には気を使っていて、工場内のいろいろな所の色を塗りかえました。ただ、色の塗りかえといっても、費用がかかりますから難しい部分もあります。けれども、色を変えるだけでも、企業のイメージアップにもつながるし、最終的には生産性に結びつくと考えていますから…。いずれはもう1本の煙突も、色を塗りかえたいと思っています。


工場がみんなカラフルになるといいですね
興亜工葉(株)の周辺を毎日犬を連れて散歩している 吉村潤子(じゅんこ)さん(富士岡)
- 写真あり -
 いつも散歩していて思うのですが、この工場の周りの川はきれいですね。ここの従業員の方が掃除をしているのを見たことがあるんですが、そのおかげだなと思っています。
 それから、今度できた焼却施設は落ち着いた色で清潔感がありますね。周辺地域と一体化した感じがして、とても工場には見えません。富士市にある工場がみんなカラフルになったら、公害のまちのイメージもなくなるのでは…。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 興亜工業(株)(比奈)の焼却炉の煙突〔左側〕と焼却設備。白系を基調色に青のラインを入れて、さわやかな印象を周囲に与えています。

問い合わせ 都市計画課 内線2411
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