都市化が進む今日、私たちの心に安らぎを与えてくれる緑。富士市が緑あふれる街になるよう、富士市緑のマスタープラン「富士市緑の基本計画(案)」をまとめましたので、お知らせします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 多くの市民に親しまれている中央公園(地区公園)
( 写真説明 ) 富士市で一番歴史のある吉原公園(近隣公園)
( 写真説明 ) スポーツが楽しめる富士川緑地
緑のマスタープランって何?
「富士市緑のマスタープラン」は、富士市における緑地の保全や創出などについてのさまざまな施策を、総合的かつ効果的に推進するための方向性を示すものです。
具体的には、昭和55年に策定された緑のマスタープランが、急速な都市化の進展により、現状にそぐわないものとなってきたため、平成22年を目標に公園緑地などの配置方針を見直したものです。
緑は大切な財産
緑には次のような機能があるため、私たちにとって、とても大切な財産なのです。
●環境保全
森林や樹林地は、潤いのある景色をつくり出すとともに、気象の緩和や大気の浄化などの役割を持っています。また、野鳥や昆虫などを保護する働きもあります。
●レクリエーション
緑豊かな公園緑地などは、子供たちの遊び場やスポーツの場として、また、日常の散策や休憩などをする場として、自然とふれあう機会を提供します。
●防災
公園緑地や樹林地は、震災や火災などの災害時に、避難地や災害の拡大防止として役立ちます。また、大気汚染や騒音などの公害を緩和したり、洪水や土砂の崩壊などを防止したりする働きもあります。
●景観
雄大な富士山を背景とする景観は、私たちの心を和ませてくれます。また、水辺空間や寺社林などの身近な景観は潤いを与え、憩いの場としての役割も果たします。
富士市の公園緑地の整備状況
平成7年度末現在の富士市の公園緑地の整備状況は、123か所、136.89ヘクタールで、1人当たりにすると5.85平方メートルとなっています。静岡県平均の1人当たりの公園緑地面積は、5.03平方メートルで、富士市は県平均を上回っています。中でも、運動公園や街区公園(表参照)の整備が進んでいます。
各種公園緑地の機能に合った適正な配置を
緑のマスタープランでは、1人当たりの公園緑地面積の整備水準を、平成12年(中間年次)で10平方メートル以上、平成22年で36.9平方メートルとして、目標を立てています。
また、このプランでは、平成22年を目標に表のとおり配置方針を定めました。この配置方針では、公園緑地の種別のそれぞれが持つ機能に合った適正な配置になるよう心がけています。その中でも、特に面積が2ヘクタールを標準とした近隣公園に重点を置いています。
小学校区を単位にバランスよく配置
このプランでは、小学校区単位を基本として、住区基幹公園(街区公園、近隣公園、地区公園)をバランスよく配置していきます。これは、小学校区が市民のコミュニティ活動の基本的単位であると考えられているからです。
街全体の緑化を
緑あふれるまちづくりをするためには、公園緑地の整備以外にも、街全体の緑化を考えていかなければなりません。そのため、富士山や愛鷹山ろくの樹林地、浮島ヶ原、海岸線の松林などのすぐれた自然環境は、緑地保全地区や風致地区などの指定により、永続的に保全していく必要があります。
また、公共公益施設や地域、民有地の緑化も必要となるため、市民の皆さんや関係機関と協力しながら整備をしていきます。
今後の進め方
緑のマスタープランは、「都市緑地保全法(平成6年に一部改正)」に基づき、「富士市緑の基本計画」として位置づけをしていきます。
そして、市民の皆さんの意見を何い、その意見を富士市の総合計画に反映させていき、整備目標を目指して、公園緑地の整備を進めていきます。
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( 図表説明 ) 富士市の公園緑地の配置方針
問い合わせ 都市計画課 内線2413