ちょっとした気の緩みや、ルール無視。交通マナーを守らない自己本位の運転で、一瞬のうちにとうとい命を奪い去る交通事故。その件数の増加や事故の状況は、深刻な社会問題となっています。
痛ましい交通事故を減らすには、一人一人が「あすは我が身」という強い戒めを持った交通安全に対する姿勢が必要です。
私たちは、交通事故のない快適なまちづくりの実現に向けて、努力していかなければなりません。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 県下21市 死亡事故ワースト5
静岡県は全国ワーストワン不名誉な記録更新中
静岡県では、昭和58年に、人口10万人当たりの人身交通事故発生件数が、全国ワースト一位を記録して以来、平成元年を除き不名誉な記録が続いています。
そこで、平成8年度を交通事故総量削減元年と位置づけて、交通安全総量削減県民運動を展開し、西暦2,000年までに、全国ワースト1位からの脱出を目指しています。
富士市の交通死亡事故過去最悪の状況
富士市は、ことし1月から5月までに、16件17人の交通死亡事故が発生しています。これは、県下21市の中で浜松市(18件18人)に次いでワースト2位。特に事故が多発した2月と5月には*「富士市交通死亡事故多発警報」を発令するなど、最悪の状況になっています。
死亡事故の特徴としては、若者による交通ルールの無視。そして、公道を我がもの顔で走る無謀な運転による事故が挙げられます。
また、交差点で一時停止を怠った出会い頭事故も後を絶ちません。出会い頭事故発生の原因は、ほとんどが運転者や歩行者の、ほんのちょっとした油断や気の緩みからのものです。
交通安全に大切なことは、一人一人の自覚です。
*市内で、おおむね10日間に3件の死亡事故が発生したときに発令されます
交通安全は家庭から−一人一人のマナー向上−
交通事故で命を落とすことは、本人はもとより、家族にとっても大きな悲しみとなります。しかし、とうとい命を奪ってしまう交通事故は一向に減りません。
交通事故のない、明るい社会を築くには、やはり、私たち一人一人が正しい交通マナーとルールの実践を身につけ、習慣づけることが必要です。そのためには、いつも明るい家庭であることが、大きな意味を持ってきます。
家族から一人でも交通事故に遭わないようにするため、もう一度、家族みんなで話し合ってみてはいかがですか。