桜、タンポポ、チューリップ…。
春です。さまざまな花が、その美しさを競い合うように咲き乱れ、道行く私たちの目を楽しませてくれます。
今回は、市内を花でいっぱいにしようと地道な活動を続けている「富士市花の会」を紹介します。
花を愛する仲間 富士市花の会
花の会の花壇は市内に176か所
駅前や道路のわきの花壇は、いつも季節の花で色とりどり。とてもよく手入れされていると思いませんか。それらの多くが、花の会の皆さんの手入れによるものなんです。
花の会の皆さんが管理している花壇は、市内に176か所あり、各地区ごとで活動しています。会の設立は、昭和42年8月。当時の全員は764人でしたが、今では、約4,500人の花を愛する仲間が力を合わせ、丹精込めて花を育てています。
きれいですね、の一言が私たちの励み
毎年行われている花壇コンクールは、花の会の活動の励みになっています。
平成7年度の花壇コンクールで最優秀賞を獲得した「神谷駅前花壇」を管理している皆さんにお話を伺いました。
「去年の夏は、猛暑と異常乾燥だったので、毎日60メートル離れた公園から汗水流して水を運びました。苦労も多かったけれど、我が子を育てるような気持ちで手入れをした結果、きれいな花を咲かせることができました。
ある日、花壇を手入れしていると、電車をおりた一人の女性が『きれいですね』とうれしい一言。そして『病院通いが長いので、花を眺めていると心が和み、病気も治ってしまうような気がします。これからも頑張ってください』と優しく声をかけてくれました。
これからも、花づくりを通して多くの人との交流を深めていきたいですね」
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( 写真説明 ) 花の会の花壇は、いつも手入れが行き届いています
( 写真説明 ) 神谷地区の皆さん