平成8年度 鈴木清見市長の施政方針
春らんまん。4月は草花たちが一斉にまちを彩るときです。
鈴木清見市長は、市政運営の基本理念を「未来につなぐ人間都市“富士”」として、市民本位の偏らない開かれた市政、市民の思いや願いが随所に生きる市政を進めています。
新年度は、「ふじ21世紀プラン」後期基本計画と「富士30年構想」の初年度になることから、『新世紀への夢と希望を育む年』とします。
また、5年後に到来する21世紀へと、橋渡しをするための事業を推進し、明るさと幸せを実感できる市民生活の実現に重点を置きます。そして、ことしは新市施行30周年の節目の年です。30周年への市民の盛り上がりに期待し、30周年記念行事を行います。
新年度は、新しい市民プールがオープンし、2市1町の合併記念公園として整備を進めてきた広見公園も完成します。また、災害時の危機管理体制の充実や(仮称)広見第二小学校の建設事業などの諸事業を着実に進めていきます。
今回は、新年度の主な事業を、5つの施策の柱に沿ってお知らせします。
新年度 5つの施策
自然や生活環境を守り、安全なまちづくり
●防災対策
各地域や学校などと直結した地域防災無線装置を設置します。さらに市庁舎と16地区の公民館にケーブルテレビの導入と、緊急放送割り込み装置を整備し、消防庁舎改築の基本設計を実施します。
●自然環境の保全
丸火自然公園の自然林保護育成、富士山麓(さんろく)ブナ林創造事業、街路や公共施設への植栽をします。
●交通安全対策
入山瀬踏切の改良事業に着手します。
●環境汚染防止対策
廃棄物の処理体制を図るため、設立推進協議会を発足します。
●広見公園の整備
11月の合併記念日までの完成に向けて、積極的に整備します。
●(仮称)森林墓園の整備
建設準備委員会を発足し、基本設計を実施します。
健康で安心して暮らせる思いやりのある福祉のまちづくり
●成人病保健対策
がん検診強化地区を設置して予防教育を行い、地域での健康づくり活動を推進します。
●中央病院のサービス向上
総合情報システムの稼働により、待ち時間が減るなど、患者サービスの一層の向上に努めます。
●在宅福祉対策
ホームヘルパーをふやし、福祉と保健が連携した質の高いホームヘルプサービスに努めます。
●(仮称)総合福祉センターの建設
建設市民懇話会を設置し、建設の準備を進めます。
●高齢者福祉施設の整備
特別養護老人ホーム、在宅介護支援センターなどへの支援を行います。
●障害者福祉対策
吉永地区に心身障害者小規模授産所を建設します。
●児童福祉対策
開所時間延長保育を実施します。
心豊かな人づくり、まちづくり
●ロゼシアターの自主事業
新市施行30周年を記念した、芸術鑑賞の機会を提供します。
●市民プールのオープン
6月のオープンに向けて、整備を進めます。
●こどもの国の整備
平成11年の一部開園を目指し、整備を進めます。
●(仮称)広見第二小学校の建設
●公民館事業
富士駅南公民館の増設工事や、(仮称)岩松北公民館の実施設計をします。
●女性施策
富士女性プラン推進会議を設置します。
●国際交流
オーシャンサイド市や嘉興市との芸術文化交流を図ります。
快適でうるおいのある住環境を創造する都市(まち)づくり
●新富士駅周辺地区の整備
岳南広域都市圏の玄関口にふさわしい地域になるよう、整備手法の検討調査を実施します。
●土地区画整理事業
富士駅周辺と富士中部土地区画整理事業の完了に向けて、整備を進めます。
●上・下水道の整備
●第二東名自動車道対策
インターチェンジ周辺の土地利用、雨水貯留池の整備について検討します。
●市営住宅の整備
シルバーハウジング(高齢者向けの住居)を含めた駿河台団地の建てかえ事業に着手します。
●市道の新設改良事業
豊かで活力のある産業のまちづくり
●中小企業対策
融資事業の効率的な運用を図り、中小企業への支援を行います。
●PS灰有効利用促進事業
PS灰(ペーパースラッジ焼却灰)を土質材として利用できるよう、実用化試験を実施します。
●商業振興対策
地元商店(産品)愛用運動を推進します。
●観光振興対策
須津川渓谷の整備のほかに、富士まつりを新市施行30周年を記念した事業として行います。
●農業振興対策
「富士のやぶ北茶」を全国にPRします。
●林業振興対策
富士ひのきの産地銘柄化の確立を図ります。