ねんりんピックのなぎなた競技で3位入賞
鈴木幸枝(ゆきえ)さん (伝法)
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ねんりんピックとは、国内の60歳以上の人たちのためのオリンピックのことで、ことしは10月に島根県で開催されました。
鈴木さんは、なぎなた兢技の個人戦、団体戦、演技の3部門に県代表として出場。見事、個人戦で3位に入賞しました。昨年に引き続き2回目の出場で得た好成績に「まさか、ここまでいけるとは思いませんでした」と鈴木さんは充実感に満ちた笑みを浮かべます。
戦時中、鈴木さんは小学校の授業でなぎなたを訓練した経験があります。しかし、戦争が終わって平和な社会になってからは、全くなぎなたとは縁のない生活を送っていました。
昭和58年のある日、広報ふじの「なぎなた教室・生徒募集」の記事が鈴木さんの目にとまりました。その日以来、なぎなたは鈴木さんとは切っても切れない存在になったのです。
得意技は「すね打ち」相手が前へ出てくる瞬間が勝負の分かれ目です。しかし、試合に勝つことだけが目的ではありません。礼儀作法の修練はもちろん、相手を敬う心を養うことも大事。体を鍛え、精神力を磨くことが技の上達につながるのです。
なぎなたの先生である大橋あさ子さんは、鈴木さんのことを「武道に対して、ひたむきに精進している姿がとうとい」と語ってくれました。
生きがいとなったなぎなたを通し、みずからの鍛練に励む鈴木さん。最近では初心者の指導にも情熱を注いでいます。