ネバーランドクラブ
すばらしい文化・芸術を市民の手から発信していこうと、昨年12月にロゼシアターで上演された市民ミュージカル“春への出発(たびだち)・ディアナ号の贈りもの”。これに出演し、人に感動を伝える喜びを知り、演劇に魅せられた5人の若き女性たち。
今回は、この5人の女性が結成した演劇グループ「ネバーランド・クラブ」を紹介します。
ネバーランド・クラブは、ことしの3月に結成。グループ名は、“ピーターパン”の物語に登場する「夢の島」から名づけました。
メンバーの5人は、市民ミュージカル“ディアナ号…”で同じ場面に出演した仲間。公演に向け、ともに泣き、笑い、汗を流す中で友情が芽生えました。そして公演後、“ディアナ号…”の感動を再び自分たちの手で、との思いからネバーランド・クラブが生まれたのです。
ことしの9月23日に開催された「富士市下水道まつり」の中で、演劇を通して下水道をPRしようという初の試みが行われました。
この演劇の出演依頼を受けたのは7月。ネバーランド・クラブを結成してから、公民館などをけいこ場として、発声や柔軟体操などの基礎練習を積んでいた時期のことです。
メンバーは「富士市下水道まつり」を初舞台の場に選びました。タイトルは“雨だれチャッピーの冒険”というもので、空から落ちた雨つぶが川を流れたり、家庭雑排水として下水道を通ったりする間に、さまざまな冒険をするという物語です。
公演に向けて、再びけいこの毎日が続きました。つらいこともたくさんありました。けれど本番では「出せる力はすべて出し切った」とメンバーの一人は語ります。
「これからも舞台に立ち、人に夢と感動を与え続けたい」
市民ミュージカルをきっかけに芽生えた小さな文化・芸術が今、少しずつ花開こうとしています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 「富士市下水道まつり」で上演された“雨だれチャッピーの冒険”から