市内五貫島の「デポ103」というギャラリーで、9月6日から18日まで、富士芸術クラブによる企画展「色仕掛−そそるものとそそられるものの間に」が開催されました。
今回は、市内の至るところで芸術活動を展開している富士芸術クラブを紹介します。
富士芸術クラブ
富士芸術クラブは、平成3年に結成されました。そのきっかけは、平成2年9月15日に富士市内の芸術家が集まり、開催された一つのイベントでした。
その名は 「アート・ピクニック」。富士川河口東側の砂浜を舞台に、流木や石、廃品など、そこにある物と空間を自由に使って「創造力を遊ばせてみよう」と、常識にとらわれない芸術を表現したものでした。
それ以後、「アート・ピクニック」は毎年9月15日に開催されていますが、このイベントを一日だけのものとせず、定期的に芸術発表の場を設けたいとの参加者の思いが集結し、富士芸術クラブが生まれたのです。
富士芸術クラブのメンバーは、現在16人。年齢は20歳代から50歳代以上と広範囲にわたり、ガラス工芸家や美術の教師、デザイナーなど多種多様なメンバーで構成されています。
富士芸術クラブのメンバーの一人、鳥居厚夫さんは、
「富士芸術クラブでは、絵画や彫刻など、既存のジャンル・分野にこだわらない自由な発想で、芸術というものを考えています。
現在、イタリアで展覧会を開く計画があります。これからは、富士市から外へ向けて発信していきたいですね。国際友好・姉妹都市の嘉興市やオーシャンサイド市などでも展覧会を開いて、芸術を通しての国際交流ができればいいなと思います」
と、海外へも活動の場を広げつつある富士芸術クラブの、未来へかける夢を語ってくれました。
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( 写真説明 ) 富士芸術クラブメンバーの作品
( 写真説明 ) 富士芸術クラブによる企画展「色仕掛−そそるものとそそられるものの間に」