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【広報ふじ平成7年】特集★交通安全 ゆずりあい ありがとう

 厳しい暑さも峠を越え、間もなく「行楽の秋」がやってきます。きっと、マイカーで行楽地へ出かけ、レジャーを楽しむ人も多いはず。
 でも、楽しいドライブが一転して悲劇に変わってしまうのが、交通事故の恐ろしさです。
 9月21日〜30日に、「秋の全国交通安全運動」が実施されます。この機会に、交通安全について家族で話し合ってみてはいかがですか。

交通安全指導員
入江 至(いたる)さん(伝法)
- 写真あり -
 私が交通安全指導員になったのは、昭和58年6月のこと。私が住んでいる上田端(伝法)の当時の町内会長から勧められたのがきっかけです。
 それに、ちょうどそのころは、私が運転免許を取得して10年目の節目だったので、これを機会に自分の運転技術やマナーを見直してみようと思い、交通安全指導員を引き受けることにしました。
 現在、市内の交通安全指導員は114人。市長から委嘱され、幼児や児童の交通安全教育・指導などを主な活動としています。
 会社を退職してから毎朝、伝法公民館の前に立ち、登校してくる子供たちへの交通安全指導を続けています。おかげで子供たちは私を見ると 「おじちゃん、おはよー」と気軽に声をかけてくれます。それがとても楽しみで…。少しぐらいの風邪じゃ休みませんよ。
 けれど、私が子供たちに道路を渡らせようと、横断歩道の前で手を上げても、自動車が止まってくれないときは、つらい気持ちになりますね。
 また、顔見知りの子供が交通事故に遭ったという話を聞くのも悲しいものです。8月に東名高速道路で起きた交通事故のバスには、伝法小の子供たちが乗っていましたので、その中に何人か知っている子供もいました。
 その事故は、追突したトラックの荷物の積み過ぎと、スピードの出し過ぎが、大きな原因だったようです。ちょっとした不注意と心のゆとりのなさが、大きな事故に結びついたかと思うと、いたたまれない思いでいっぱいです。
 運転する人は、いつも心にゆとりを持ってハンドルを握ってほしいですね。そうすれば、交通事故は未然に防げると思います。そして、子供たちには、「道路を横断するときは、必ず手を上げ、左右をしっかり確認する」ということを身につけてほしいですね。
- 写真あり -


ことしの「交通安全こども自転車静岡県大会」で準優勝した
小中 沙織(こなか さおり)さん (富士第一小6年)
- 写真あり -
 小学4年生から、自転車の安全な乗り方についての競技大会に参加しています。でも県大会に出場して、上位の成績(準優勝)をおさめたのは、今回が初めて。とてもうれしかったです。
 競技は、交通ルールや道路の標識などについての 「学科」と、自転車の乗り方についての「実技」に分かれていて、合計点数で順位が決まるんです。
 実技では、横断歩道や信号機での一時停止、交差点や踏切の渡り方、遅乗り、板乗り、ジグザグ走行など、いろいろな種目があって、減点法で点数がつけられます。
 富士第一小では、県大会の出場に備えて、大会の1か月ほど前から体育館やグラウンドで自転車の乗り方を練習しました。
 実技の中では、特に遅乗りと板乗りが難しいんです。遅乗りは、長さ10メートル、幅30センチメートルの中を25秒以上かけて通過しなくちゃいけないし、板乗りは、2本のずれている板(幅20センチメートル)の上を走ります。もちろん板から外れたら大きな減点になっちゃいます。
 けれど、私たちにとって一番大事なことは、大会でよい成績をおさめることより、交通ルールや自転車の安全な乗り方について学ぶことです。
 私の家の前は、とても交通量が激しくて時々交通事故が起きます。だから幼いころから自然と「交通安全」が身についているのだと思います。
 例えば、発進するときは、左右をしっかり確認してから。小さな子供やお年寄りが前方を歩いていたら、スピードを落としてゆっくりとその横を走る。「交通安全」って難しいことじゃなくて、当たり前のことなんですよね。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 左右をしっかり確認して、さあ発進!!


東名高速道路のバス事故に寄せて
 8月10日の午前8時25分、東名高速道路上り線山北バス停付近で、市内小学校の児童を乗せた大型観光バスに、スリップしたトラックが追突、そのためバスは道路側壁にぶつかり大破しました。この事故で、男子児童一人、市職員、バスガイドの3人の方が亡くなり、多数のけが人も出ました。事故の原因は、トラックが下り坂のカーブでスピートを出し過ぎたことと、荷物を積み過ぎていたことによるものと見られています。
 この日、子供たちは伝法・今泉公民館の共同事業「少年文化事業」で東京へ向かう途中でした。子供にとって夏休みの楽しい思い出となるはずだったのが、一瞬の事故により悲しい惨事を招いてしまいました。
 バス事故により、亡くなった3人の方のご冥福(めいふく)を心からお祈り申し上げるとともに、けがをされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。


平成7年度 秋の全国交通安全運動
9月21日(木曜日)〜30日(土曜日)
 あなたは「交通事故で亡くなる人は多いけれど、自分だけは絶対大丈夫」なんて思っていませんか。そのような甘い考えが、多くの人を悲しませる結果を招きます。
 平成6年に市内で発生した交通事故による死亡者数は21人。その約40%を65歳以上の高齢者が占めています。
 また、市内の運転免許人口中、25歳未満の若いドライバーは14%にもかかわらず、全死亡事故の3分の1に関連しています。
 シートベルトの着用はもちろん、甘い考えも締め直して、交通安全を心がけましょう。

重点目標
高齢者の交通事故防止
 無理しない 用心深さも 年の功
若者の交通事故防止
 ありますか? 心のゆとりと車間距離
シートベルト着用の徹底
 カチッとベルト きちっとルール
- 図表あり -
( 図表説明 ) 街頭や地域で、啓発活動を行います

問い合わせ 交通防災課(富士市交通安全対策協議会事務局) 内線2778・2779
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