【広報ふじ平成7年】暮らしのたより3
暮らしのたより
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健康コーナー
つめの病気
つめは、手足の指の背面の表皮から生じた角質の薄い板で、皮膚付属器の一つです。皮膚の角層に相当し、細胞成分はなく、かたいケラチン(たんぱく質の一種)でできています。
つめの病気の原因は明らかでないものが多く、皮膚科学の分野で最も解明がおくれていると言ってもいいでしょう。そこで、最も代表的で原因のはっきりしているつめの病気を取り上げます。
1.爪白癬(つめはくせん)(つめ水虫) 糸状菌と言われるカビの感染によるもので、手足の水虫に合併することが多く、つめが厚く、白く濁るのが特徴です。
2.匙状爪(さじじょうつめ) スプ−ン状にくぼんだもので、鉄欠乏性貧血のときに見られることが有名です。
3.ヒポクラテス爪 指の先端がつめとともに暗黒色にはれ上がり、先天性心疾患のときに見られます。
4.マニキュア症 マニキュアによりつめの栄養障害を起こしたもので、つめの表面に細かい割れ目ができるものです。最近若い女性に多く見られます。
5.緑色爪 つめが黒緑色になるもので、緑膿菌(りょくのうきん)感染によるものです。
このほか、つめの病気には多数ありますが、原因不明のものが多く、単なる症状名で呼ばれているものがほとんどです。例えば、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)はよく見られる病気で、その一部が光線過敏症に起因していることははっきりしていますが、そのほかの大部分は原因不明です。
つめに異常な変化が生じたら、皮膚科専門医にご相談ください。 <富士市医師会>
レーダー通信
春分の日を過ぎると日ごとに日が長くなり、草木は芽吹き、桜前線もどんどん北上してきます。猛威を振るったインフルエンザも一段落し、これから5月ころまで花粉症の季節となります。
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