今回は、平成5年度の決算のあらましと、9月30日現在の平成6年度一般会計予算と上半期執行状況をあわせてお知らせします。
富士市の財政事情は、どうなっているのでしょうか。税金の使い道は、どうなっているのでしょうか。私たちの街の家計簿をチェックしてください。
決算のあらまし
平成5年度は、「ふじ21世紀プラン」に基づき、ふれあいのある快適な街を目指して、限られた財源を有効に使いながらさまざまな事業を行いました。
一般会計の決算額は、歳入が754億1万円で、歳出は722億6,487万円でした。
富士市の歳入は、市税などの自主財源が73.7%、国庫支出金などの依存財源が26.3%となっています。
歳入で最も多いのは、市民税や固定資産税などの市税。全体の55.9%を占め、421億6,378万円です。この額は、市民1人当たり約18万円を負担していただいたことになります。
歳出を科目別に見ると、教育費がトップで全体の25%を占めています。ロゼシアターの建設を初め、(仮称)新中央図書館の建設や吉原商業高校の校舎改築などに180億7,789万円を使いました。歳出を市民1人当たりに使ったお金に換算すると、約31万円になります。
平成5年度一般会計
歳入
会計年度内に入ってきたお金
科目別 収入金額
総額 754億1万円
市税(市民税、固定資産税など) 421億6,378万円
市債(市の借入金) 92億2,400万円
国庫支出金(国からの補助金など) 47億6,387万円
諸収入(預金利子など) 37億7,950万円
繰入金(基金からの繰入金) 34億8,568万円
繰越金(前年度からの繰越金) 26億171万円
県支出金(県からの補助金など) 21億4,190万円
地方譲与税(国から地方に譲与されるお金) 18億4,200万円
分担金及び負担金(施設入所者の負担金など) 17億1,376万円
使用料及び手数料(市営住宅使用料など) 14億4,250万円
その他(県からの交付金など) 22億4,131万円
*一般会計とは、市税収入を主な財源として道路、教育、福祉などに使う会計です
財源別歳入 754億1万円
自主財源
市税 55.9%
諸収入 5.0%
繰入金ほか 12.8%
依存財源
市債 12.2%
国庫支出金 6.3%
県支出金ほか 7.8%
歳出
会計年度内に使ったお金 *会計年度(4月1日〜翌年3月31日)
科目別 支出済額
総額 722億6,487万円
教育費(学校整備や社会教育に) 180億7,789万円
土木費(道路や河川などの整備に) 166億8,570万円
民生費(社会福祉などに) 88億7,944万円
衛生費(ごみ処理や病気の予防に) 71億4,193万円
公債費(借りたお金を返すために) 66億9,882万円
総務費(庁舎管理や人件費などに) 57億282万円
消防費(消防、水防、防災のために) 24億6,018万円
農林水産業費(農林業や水産業のために) 21億5,870万円
労働費(働く人のために) 21億1,794万円
商工費(商業や工業の発展のために) 17億9,784万円
議会費(議会の運営のために) 5億3,391万円
災害復旧費(災害復旧のために) 970万円
目的別歳出 722億6,487万円
教育費 25.0%
土木費 23.1%
民生費 12.3%
衛生費 9.9%
公債費 9.3%
総務費 7.9%
消防費ほか 12.5%
市民1人当たりの市税負担額 18万2,434円
市民1人あたりに使ったお金 31万2,675円
内訳の主なものを見ると…
学校整備や社会教育に 7万8,219円
道路や河川の整備に 7万2,196円
社会福祉などに 3万8,420円
ごみ処理や病気の予防に 3万902円
*平成6年4月1日の人口 23万1,118人で算出
特別会計
歳入 329億1,446万円
歳出 320億1,381万円
行政の基本的な経費を一般会計といい、特定の事業ごとに分けて、別個に会計を設置している経費を特別会計といいます。
富士市には、16の特別会計と二つの企業会計があります。左の表は、財産管理特別会計(内山、旧吉原、旧島田、旧今泉、旧今泉・一色・神戸・今宮、旧元吉原、旧須津、旧吉永、旧原田)を省略しました。
特別会計区分 歳入 歳出
下水道事業 108億3,964万円 108億1,081万円
国民健康保険事業 94億3,743万円 88億6,364万円
老人保健医療事業 87億1,291万円 86億9,306万円
富士中部土地区画整理事業 18億5,764万円 18億4,409万円
公共用地先行取得事業 13億5,466万円 13億5,466万円
地方卸売市場事業 3億974万円 3億822万円
駐車場事業 6,607万円 6,489万円
平成6年度 一般会計は追加補正で約706億円
平成6年度の一般会計は、9月議会で32億3,100万円が追加補正されて、総額705億8,100万円になりました。
また、歳出の執行率は、9月30日現在で39.5%です。
平成6年度一般会計の上位8科目と執行状況
歳入
予算総額 705億8,100万円
収入済額 317億5,340万円
科目別 予算額 執行額
市税 402億7,220万円 242億2,328万円
市債 87億2,790万円 0円
国庫支出金 47億8,920万円 7億7,595万円
諸収入 39億1,598万円 3億4,398万円
繰越金 31億3,404万円 31億3,404万円
県支出金 21億4,712万円 2億9,142万円
地方譲与税 17億1,000万円 4億3,113万円
分担金及び負担金 16億9,547万円 7億8,392万円
歳出
予算総額 705億8,100万円
支出済額 278億9,846万円
科目別 予算額 執行額
土木費 164億7,107万円 57億9,073万円
教育費 131億9,262万円 36億5,853万円
民生費 89億6,105万円 40億3,280万円
衛生費 80億6,960万円 34億2,477万円
公債費 71億4,925万円 29億6,191万円
総務費 71億1,200万円 26億4,294万円
消防費 23億9,036万円 10億8,520万円
労働費 21億8,417万円 16億2,667万円
平成5年度の企業会計決算
水道事業
収入合計 31億332万8,849円
営業収益 28億8,743万7,539円
営業外収益 2億1,589万1,310円
支出合計 28億1,306万7,271円
営業費用 23億6,773万1,119円
営業外費用 4億4,533万6,152円
純利益 2億9,026万1,578円
病院事業
収入合計 101億8,893万972円
医業収益 84億8,408万6,388円
医業外収益 17億484万4,584円
支出合計 101億5,126万3,624円
医業費用 95億6,621万5,496円
医業外費用 5億8,504万8,128円
純利益 3,766万7,348円