昨年の11月、ロゼシアターがオープンし、これをきっかけに、ロゼシアターを市民芸術・文化の発表の場とした新しい文化活動が出発しました。
富士市民手づくりの舞台芸術を富士市から全国へ発信したい。そんな思いを込めて、いよいよ市民ミュージカルの幕が上がります。
市民ミュージカル「春への出発(たびだち)・デイアナ号の贈り物」
ことしの7月30日に富士市民ミュージカル「春への出発・ディアナ号の贈りもの」の制作発表が行われました。制作発表には、このミュージカル公演の主催者となる制作実行委員会の松野泰子委員長を初め、演出家の木村光一さんと宮永雄平さん、脚本家の小松幹生さんのほか、富士市出身で音楽を担当する林哲司さんや俳優の下馬二五七(しもうまにごしち)さんなども出席しました。
「富士市を新しい文化の発信基地として位置づけていくために全国的に通用する本格的なミュージカルを」と演出や脚本、音楽などは専門家に依頼しました。しかし、出演者はほとんどが素人で、プロの俳優は四人だけ。富士市民を中心に沼津市、富士宮市、芝川町などからの公幕により、総勢135人が出演します。オーケストラ演奏は、富士フィルハーモニー管弦楽団。まさに市民の情熱が一つに集まって繰り広げられる一大イベントとなるのです。
この市民ミュージカルは、140年前に沈没の危機に遭遇したロシアの戦艦「ディアナ号」の船員たちを富士市宮島の漁民たちが、命がけで助けたという史実に基づいています。歴史的な事件を通して国境を越えた人間愛や、漁民たちの生きざまを描いた人間ドラマとなっています。
「ディアナ号」は、ペリー来日の翌年、1854年に下田へ到着しました。ところが安政の大地震による津波のため、ディアナ号はかじが壊れてしまい、修理のために戸田港へ向かう途中、富士市の宮島沖まで流されました。宮島村の人たちは、自分たちも大地震の被害を受けたにもかかわらず、500人余りのロシア入船員を助け、親身に介抱したのです。
その感謝と友好のきずなとして、ことしの3月、ロシアから友好の像「プチャーチン提督と日本の漁夫」も贈られました。
船、海、津波、大自然と闘うロシア人と地元の人たち。ロマンあふれる壮大なミュージカルです。出演者は、12月17日、18日の本番に向けて歌と踊りのレッスンに余念がありません。皆さん、ぜひ応援をお願いします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 友好の像(広見公園内)
問い合わせ
支援会への入会や協賛広告、チケットの予約などに関する問い合わせは、「ディアナ号」制作実行委員会へ
〒417 富士市高嶺町5-17(吉原小学校南側) 電話53-9491
市民ミュージカル 「春への出発(たびだち)・ディアナ号の贈り物」
12月17日(土曜日)18時〜
18日(日曜日)13時〜・18時〜
ロゼシアター 大ホール
料金
S席:5,000円(指定席)
A席:4,500円(指定席)
B席:3,500円(自由席)
スタッフ
演出・木村光一、宮永雄平
脚本・小松幹生
音楽・林哲司ほか
キャスト
団時朗、下馬二五七などの客演ほか、地元出演者135人
チケットの申し込み
「ディアナ号」制作実行委員会 電話53-9491
ロゼ・チケットセンター 電話60-2500
富士市民センター 電話61-6262
富士市民劇場 電話63-9201