「四ツ溝ガキ」
富士山を背景に夕日で赤く染まったカキの木。郷愁を誘う秋の一こまです。
富士市内にあるカキの木は、ほとんどが「四ッ溝ガキ」って知ってましたか。そう、そこら中で見かける渋ガキのことです。このカキ、愛鷹山麓が原産と言われています。富士、富士宮、芝川を中心に小田原から安倍川までの間で栽培されています。このカキの実は、縦に浅い4本の溝があるため、「四ッ溝ガキ」と呼ばれているのだそうです。
「四ッ溝ガキ」の食べごろは大体10月中旬から11月中旬。ところが渋抜きしなければ食べられません。渋みの原因はタンニン物質。加工することによって不溶性となり、舌に渋みを感じなくなるのです。加工には、お湯やアルコール、二酸化炭素などで渋抜きする方法と干しガキにする方法があります。
今回は、お湯で渋抜きする方法を紹介します。
つくり方
(1)ビニール袋にカキと45度ほどのお湯、少し塩を入れて密閉する。(お湯の量は、カキがすべて浸る程度)
(2)お風呂の残り湯につけて、35度から40度ほどに温度を保つ。
(3)20時間前後放置しておけば、でき上がり。
この方法なら、家庭でも簡単にできますので、ぜひお試しください。
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