【広報ふじ平成6年】富士の民話 あれこれ
山中共古(きょうこ)『吉居(きっきょ)雑話』より
明治の末、吉原教会に山中笑(えむ)(号を共古(きょうこ))という牧師がいました。民俗学者としても知られた彼は、吉原での生活を見聞記録「吉居雑話(きっきょざつわ)」としてまとめ、当時の伝説、童歌や年中行事などを紹介しています。
今回は、その中に記された、お盆にまつわる行事について紹介します。
- 写真あり -
吉原では、旧暦の7月1日から31日夜まで家々の戸口で、火をたき(杉を細かく割り小さく束ねたものを燃やす)、先祖を祭りました。
八朔(はっさく)(旧暦の8月1日)の朝も火をたきますが、この日は子供たちが大勢で各戸へ盆灯ろうの紙房をもらいにいき、次から次へ「灯ろうの房おくれ、おくれ」ともらい歩きます。
盆ちょうちんをともす家でも、ちょうちんへ横木を渡し紙房をつけ、7月中は飾りにし、八朔には多数の子供に与えるようにしました。(吉居雑話より)
お知らせ
今回の広報ふじは「戦争と平和」をテーマに企画しました。皆さんは、戦時中、富士市に軍事目的の飛行場があったことを知っていましたか。若い世代や富士市へ転入してきた人の中には、知らない人もいるのではないでしょうか。
幾つかの資料を調べてみると、当時の生々しい様子が浮き彫りになってきました。ところが実際に取材を進めていくと、大きな壁にぶつかりました。それは、まさに来年で終戦50周年を迎えようとしている「時間」の壁でした。
当時を鮮明に物語る各写真などは少なくなっていて、人もまた、病床に伏していたり、亡くなっていたりしました。しかし、私たちは平和を願って、戦争の悲劇を伝え続けなけなくてはなりません。そのため広報広聴課では、戦争に関するビデオテープなどを、お貸ししています。ぜひご家族やグループでごらんください。
ビデオテープ
1.核戦争後の地球
第1部「地球炎上」(30分)
第2部「地球凍結」(30分)
2.火垂(ほた)るの墓(90分)
3.チェルノブイリ・クライシス(57分)
4.教えられなかった戦争(110分)
5.証言−侵略戦争(43分)
6.にんげんをかえせ(20分)
7.首都炎上ーアニメ東京大空襲(18分)
16ミリ映画フィルム
1.核戦争後の地球 第1・2部
2.おこりじぞう(27分)
3.おかあさんの木(20分)
4.100番目のサル(20分)
5.核戦争(15分)
申し込み 直接広報広聴課へ 内線2823
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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