今、あなたの生活に必要なのは「ゆとり」ではないでしょうか…
富士市は「ゆとり創造都市宣言」をしました。
市は昨年8月10日、労働省と（社）全国労働基準関係団体連合会から「ゆとり創造宣言都市奨励事業」の対象都市として指定されました。これは、労働時間短縮を初めとする市民のゆとり創造に積極的に取り組もうというもので、県内では焼津市に次いで2番目です。
これを受け、昨年の10月22日、学識経験者や市民代表などによって構成される「富士市ゆとり創造プラン協議会」を設置。協議会は、これから富士市が「ゆとり創造都市」として取り組む事項を「富士市ゆとり創造プラン」としてまとめ、3月23日に市長へ提言しました。市は、この提言を受け、6月21日の本会議で「ゆとり創造都市宣言」をしました。
これから市は、関係行政機関、各種団体と連携し、市民のゆとり創造に向けて、市民、企業や事業所、地域に対して呼びかけていきます。
ゆとり創造都市宣言
21世紀に向けて 大きく変動する社会の中で 私たち富士市民に今最も必要なのは ここに住む市民一人ひとりが 日々の生活にゆとり 生きがい 安らぎを実感できる人間尊重の都市を建設することにあります
そこで富士市では 行政をはじめ 何よりも市民一人ひとりが また各企業や事業所がそれぞれ「ゆとり」について共通の意識を持ち「ゆとり創造」の実現に向けて工夫しあい 協力しあい その推進に努めるため「ゆとり創造都市」をここに宣言する
平成6年6月21日 富士市
ゆとりとは…
私たちの生活での「ゆとり」には、経済的ゆとり、時間的ゆとり、空間的ゆとり、精神的ゆとりなど、いろいろなとらえ方があります。
富士市ゆとり創造プランでは、いろいろあるゆとりの中から、時間的ゆとり、空間的ゆとり、精神的ゆとりを重点としました。この3つを創造することは、心豊かな人づくりやまちづくりにつながると考えます。
ゆとり創造は、市だけではなく皆さん1人1人が、また各企業や事業所が工夫を重ね、協力し合って取り組んでいくことが必要です。一緒にゆとり創造都市を実現しましょう。
時間的ゆとり
時間的ゆとりの創造で重要なのは、やはり労働時間の短縮。これにより勤労者本人だけでなく、家族や周辺の人にもゆとりをもたらします。
市では、労働基準監督署や東部商工労政事務所などと連携して、ゆとり創造シンポジウムの開催、ノー残業デーの提唱、連続休暇の普及キャンペーンなどを行い、企業等に対して協力を求めていこうと考えます。
また、職業を持つ女性の場合、余暇時間が増えても家事、育児などに時間が割かれてしまうこともあるので、家庭や地域での男女の役割分担についての意識啓発に努めます。
空間的ゆとり
空間的ゆとりとしては、機能と自然がバランスよく調和された都市空間、芸術文化とふれあう空間、スポーツ・レクリエ−ションを楽しむ空間などは欠かせません。
市は、（仮称）新中央図書館の建設、総合運動公園の整備など、空間的ゆとりを創造する事業を現在進めています。これに加え、児童公園、近隣公園、地区公園などの整備、拡充に努めたいと思います。
また、豊富な水と恵まれた自然を生かし、アウトドア指向にマッチした空間の創造にも取り組みたいと思います。
精神的ゆとり
精神的ゆとりを創造するため、自己実現意欲をサポートしていきたいと考えます。
例えば、ボランティア休暇制度の普及と拡大、企業の文化支援活動の呼びかけ、地域の人が学校・企業施設などを有効に活用できるように呼びかけるなどが挙げられます。
そして市民に身近な公民館などの公共施設は、市民の声が反映されるよう努めていきたいと思います。
また、これから誘致する企業、産業を選ぶとき、ゆとり創造に熱心な企業であるかということを、重要な判断基準としていきたいと考えます。
●問い合わせ 商工労政課 内線2599
富士市 FUJI CITY Official Site
