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【広報ふじ平成6年】平成6年度 財政事情の公表

私たちの街の家計簿チェック!

 今回お知らせするのは、平成6年度の当初予算です。
 市の予算には、一般会計、特別会計、企業会計があり、一般会計の歳入の63.0%を市税が占めています。
 皆さんが納めた税金は、一体どのように使われているのかあなた自身がチェックしてください。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 公共施設見学でロゼシアターを訪問し、自分の納めた税金が有効的に使われているかチェック。

7つのチェックポイント
チェック1.一般会計は 673億5,000万円
チェック2.特別会計は 305億1,427万円
チェック3.企業会計は 159億3,271万円
チェック4.歳入の63.0%は市税   423億9,600万円
チェック5.歳出のトップは土木費    160億1,917万円
チェック6.市民1人あたりの市税負担額 18万3,439円
チェック7.市民1人当たりに使うお金  29万1,410円

一般会計は5.3%ダウン

 今年度の一般会計は673億5,000万円。景気回復の遅れが影響しているため、前年度と比較して5.3%の減少です。
 一般会計の歳入で一番多いのは、皆さんから納めていただく市民税や固定資産税などの税金です。全体の63%を占めていますが、前年度より1.7%の減少を見込んでいます。
 ことしも昨年に引き続き、法人市民税の大幅な落ち込みが予想されているため、財政調整基金の取り崩しや市債の活用などで、財源確保に努めました。
 富士市は、税金などの自主財源は76.4%。国の補助金や借入金などの依存財源は23.6%となっています。


歳出トップは土木費

 歳出を目的別に見ると、ここ数年はロゼシアターの建設事業などの教育費がトップでしたが、今年度は市街地の整備や都市計画事業などの土木費がトップとなり、歳出の23.8%を占めています。
 土木費の主なものには、市道や都市計画街路の新設改良事業、臨港富士線の電線類地中化事業などがあり、快適なまちづくりのための整備に使われます。
 次に多いのは教育費で、歳出の19.6%。(仮称)新中央図書館の建設を初め、市民プールの移転建設や神戸公民館の移転新築などに使われます。


平成6年度 一般会計
一般会計とは市税収入を主な財源として、道路・教育・福祉などに使われる会計です。


歳入

会計年度内に入ってくるお金 *会計年度(4月1日〜翌年3月31日)
科目別                    収入金額        
総額                     673億5,000万円
市税(市民税、固定資産税など)        423億9,600万円
市債(市の借入金)              67億4,970万円
諸収入(預金利子など)            38億7,832万円
国庫支出金(国からの補助金など)       36億5,640万円
県支出金(県からの補助金など)        21億3,342万円
地方譲与税(国から地方に譲与されるお金)   17億1,000万円
分担金及び負担金(施設入所者の負担金など)  16億9,547万円
使用料及び手数料(市営住宅使用料など)    15億2,183万円
繰越金(前年度からの繰越金)         10億円
繰入金(基金からの繰入金)          8億4,281万円
その他                    17億6,605万円

財源別歳入  673億5,000万円
自主財源
 市税     63.0%
 諸収入      5.8%
 分担金及び負担金ほか 7.6%
依存財源 
 市債      10.1%
 国庫支出金      5.4%
 県支出金ほか     8.2%


歳出

会計年度内に使うお金   *会計年度(4月1日〜翌年3月31日)
科目別                  支出済額       
総額                   673億5,000万円     
土木費(道路や河川などの整備に)     160億1,917万円     
教育費(学校校整備や社会教育に)     131億7,955万円     
民生費(社会福祉などに)         88億8,107万円     
衛生費(ごみ処理や病気の予防に)     80億3,340万円     
公債費(借りたお金を返すために)     62億3,604万円     
総務費(庁舎管理や人件費などに)     60億6,326万円     
消防費(消防、水防、防災のために)    23億8,789万円     
労働費(働く人たちのために)       21億8,416万円     
農林水産業費(農林業や水産業のために)  20億1,896万円     
商工費(商業や工業の発展のために)    16億8,537万円     
議会費(議会の運営のために)       5億3,727万円     
その他                  1億2,386万円     

目的別歳出  673億5,000万円
土木費    23.8%
教育費    19.6%
民生費    13.2%
衛生費    11.9%
公債費    9.3%
総務費    9.0%
消防費ほか  13.2%


市民1人あたりに使うお金  29万1,410円
内訳の主なものを見ると…
道路や河川などの整備に  6万9,312円
教育に          5万7,025円
社会福祉などに      3万8,427円
ごみ処理や病気の予防に  3万4,759円


市民1人当たり市税負担額  18万3,439円
*平成6年4月1日の人口23万1,118人で算出


ひとことメモ
自主財源
 市がみずからの手で、収納したり徴収できる財源のことです。例えば市民税、諸収入、使用料や手数料、繰入金、繰越金などです。
 富士市の歳入総額に占める自主財源比率は、76.4%です。ちなみに県下の市町村平均は約67%となっています。
依存財源
 自主財源に対して、国や県からの収入をいいます。国庫支出金、県支出金、地方譲与税がこれに当たります。
財政調整基金
 家庭の貯金と同じような性質を持っています。経済事情の変動などに対応するために積み立てられたお金で、財源が不足する場合に不足額を補うために使います。
市債
 市が建設事業などを行うため、国や銀行から長期にお金を借りることです。


特別会計
 行政の基本的な経費を一般会計といい、特定の事業ごとに分けて、別個に会計をしている経費を特別会計といいます。
 富士市には、16の特別会計と二つの企業会計があります。左の表は、財産管理特別会計(内山、旧吉原、旧島田、旧今泉、旧今泉・一色・神戸・今宮、旧元吉原、旧須津、旧吉永、旧原田)を省略しました。


予算額  464億4,698万円 前年度から5.8%の伸び
会計区分          予算額         
老人保健医療事業      96億1,500万円     
国民健康保険事業      94億9,400万円     
下水道事業         89億1,100万円     
富士中部土地区画整理事業  13億7,700万円     
公共用地先行取得事業    3億5,727万円     
地方卸売市場事業      2億6,800万円     
駐車場事業         6,700万円     


企業会計
水道事業の予算額   45億3,041万円
病院事業の予算額   114億230万円


下水道

下水道事業の財源
 下水道事業は、下水道管に接続すれば処理可能となった人に建設費の一部を負担してもらう「受益者負担金」や、家庭から出る汚水の処理費を負担してもらう「下水道使用料」、ほかに市債による借入金や国庫補助金などが主な財源となっています。
 そのため、皆さんから納めていただく税金が主な財源となっている「一般会計」と区別して、「特別会計」による独立した運営を行っています。


快適な暮らしを約束
 家庭などから流れ出る汚水がふえたため、河川が汚れ、ハエ、蚊や悪臭の発生原因になりました。
 市では、公共下水道の必要性から昭和40年に「吉原下水処理場」で下水処理を開始しました。現在は「西部浄化センター」「東部浄化センター」の合計3か所で下水処理を行っています。


データブック(平成5年度末)
処理可能世帯 3万3,700世帯
・市内の世帯数の46.9%。
・下水道管が整備されているため、家庭の排水管などと接続すれば、家庭雑排水や、し尿を流すことのできる世帯のこと。
水洗化世帯 2万4,500世帯
・処理可能世帯の72.7%。(全世帯の34.1%)
・実際に下水道管に家庭雑排水や、し尿を流している世帯のこと。
下水道管網整備面積 2,050ヘクタール
・富士市の面積の9.6%。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 公共下水道普及率(処理可能人口の割合)


下水道事業特別会計 89億1,100万円
- 図表あり -
( 図表説明 ) 歳入・歳出
( 図表説明 ) 平成6年度 下水道事業の財源


下水道整備はこれからも

 市は、下水道の整備に力を注いでいます。「財政事情の公表」の中で、特別会計の下水道事業についてお知らせしたのも、みなさんにもっと下水道のことを知ってほしかったから。
 下水道整備は、これからも進めていきます。しかし、多額の費用をかけた施設も、利用しなければ大変なむだになってしまいます。下水道管が整備されたら、早目に市の指定業者に依頼して、家庭の排水管と接続してください。
 また、下水道施設の維持管理上、下水道管のつまりや破損の原因となる油類、ビニール、生理用品などは、絶対流さないように正しい使い方を心がけてください。
 下水道工事が始まると、周囲の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、住みよいまちづくりのため、ご理解とご協力をお願いします。

下水道に関する問い合わせ 下水道部管理課 内線 2511
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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