白い砂浜と魚の釣れる海岸が欲しい
全国的に、日本の美しい海岸が減ってきています。富士市の海岸も、白い砂浜と魚の釣れる海岸にならないものでしょうかと、厚原の小林郁恵さんからお便りがありました。
<市長への手紙>
富土市にはせっかく海があるのに、富士海岸は遊泳禁止で、しかもテトラポッドの山です。白い砂浜と、魚の釣れる海岸にはならないものでしょうか。あの有名なハワイのビーチも、白砂はよそから持ってきたものだそうです。
入り江を人工的につくりそこで泳げるようにすれば、沼津や三保まで行かなくても楽しめるでしょう。テトラポッドに鉄分を塗ったりすると海草が生え、魚が近づくようになる方法があるそうです。日本の海岸は減ってきています。新たな、美しい自然環境をつくってほしいと思います。
<市長の答え>
海がありながら泳げない。大変残念なことです。
富土市の海岸線は約9キロメートルありますが、日本一深い駿河湾の谷がすぐ近くまで迫っているため、海は急深になっています。また潮の流れも速く、遠浅の海岸と違い泳ぐには危険です。そのため、学校と警察の申し合わせ事項として、遊泳禁止区域になっています。
砂浜も年々浸食され、テトラポッドを置いて浸食を防がなくては、防波堤の維持も困難な状況です。海岸を維持管理している国は、海岸を守りさらに広げようと、防波堤とテトラポッドの間に土を盛る養浜工事を進めていますが、市も国と協力しその上に海浜公園づくりの試験施行に取り組みます。
またこのほかにも、昭和放水路の東側から沼津にかけて、10基の人工岬建設の計画もあり、これらが完成すれば泳ぐことは無理かもしれませんが、今までとは少し違った海岸風景が見られるものと思います。