ふるさとの駅を花と緑で飾りたい
37回目を迎えた東田子の浦駅の菊花展
高木市郎(たかぎいちろう)さん (82歳)
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37回目の菊花展。JR東田子の浦駅で、菊花展が開かれています。開催期間は、今月14日まで。1年間丹精込めて育てられた赤や白や黄色の菊が、駅のホームで咲き競っています。
この菊花展は、ことしで37回目。静岡国体のときに、皆に花を見てもらおうと始めたものが、それ以来「ふる里の駅を花と緑で飾る会」の全員百人がずっと続けてきました。会長は、中柏原新田にお住まいの高木市郎さんです。
「ことしは雨が多く日照時間が短い異常気象で、つぼみのつきが2回も3回もあったりして、会員の苦労は大変なものでした。それでも、まあまあのできばえでひと安心です。駅のホームを飾るのは、菊の3本立ち・7本立ち・けんがいづくりの350鉢。旅する人にも、車窓の憩いとして楽しんでほしいと思います。手紙をくださる人もあって、『富士山と菊がきれいで心が洗われました』と書いてあるのを読むとうれしいです」。
元吉原地区は、菊づくり農家が現在40軒ほど。ハウスや露地で栽培しています。
「菊づくりの一番のもとは、土づくりです。赤玉土や腐葉土、砂などをまぜますが、もう来年の土をつくる時期です。菊は、花の部分が顔、葉っぱが服、茎は足です。3本立ちの意味は、天・地・人をあらわします。菊をめでるひとときは、何ともいえずいいものです。ことしも、大勢に見てほしいと思いますね」。