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うつ病

　うつ病は心の風邪とも言われ、性別に関係なく実年から老年に多く発生する感情障害の病気です。平常元気に活躍していて、まじめな人が何か面倒くさくなり、元気が出ず、決断力が鈍り、迷ったり、悲観的なことばかり考えたり、睡眠不足で無口になって落ち込んでしまいます。
　原因は不明ですが、身体症状から、他の病気と聞違えられることもあります。放置していても自然に治ることもありますが、重症化して何もできない人になってしまうこともあります。
　最近、老人のうつ病が痴呆と誤診されていることがあります。治療としては、一見元気がなく沈んでいるので、頑張れと励ましたり、環境を変えさせたりすることがあるが、かえって悪化させる結果となり、知らぬ間に心にブレーキがかかっていて「怠けている」と思われる罪業感が強くなります。周囲も本人の見えない苦痛を理解してやり、気軽にさせてやることが大切です。そして専門医の指示どおり、抗うつ剤療法をしたり、神経療法をしてもらえば必ず回復してきます。ブレーキが外れてくれれば、スタミナも蓄えられ、自然と動きたくなってきます。
　うつ病は、誰でもかかる可能性のある病気なので、おかしいと思ったら恥ずかしいとか、隠すことをしないで専門医の診察を受けることです。そして正しい診断のもとに治療を受けてください。必ず治る病気なのです。　　〈富士市医師会〉

レーダー通信
　クーラーはうまく使えば、あせも予防や安眠のために役立ちますが、長時間の使用や冷やし過ぎは体によくありません。正しく使用して、健康に夏の暑さを乗り切りましょう。