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市内勢子辻にできる「静岡県こどもの国(仮称)」。
この完成を首を長くして待っている人も多いのでは・・・ 今回は、そんなあなたにうれしい二ュース。
どんなこどもの国ができるかをお知らせします。皆さんから寄せられた「こどもの国“夢募集”」や意見、提案をもとにした基本計画をどうぞごらんください。
みんなのアイデアを生かしたこどもの国
こどもの国を推進する市民懇話会委員として活躍した
松本玲子さん
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「こどもの国」を富士市にふさわしく、よりよいものにするため、本当に多くの人から、いろいろなアイデアをいただきました。
県が行った「こどもの国夢募集」に寄せられた、絵、作文、小論文の数は3,337点。このうち、富士市民からの応募数はなんと1,051点でした。これは全体の34.5%で、市町村別ではトップ。富士市からの作品は、多くの賞をいただき、特に絵の部と作文の部では県知事賞を受賞しました。
また、富士市民が望むこどもの国とは何かを考える「こどもの国を推進する市民懇話会」の皆さんは、昨年の8月、市長に提言書を提出しました。
この懇話会のメンバーは、市内の各種団体代表16人と、分科会メンバーとして一般から公募した市民の代表15人。何回もの話し合いや視察など、積極的に活動していただきました。
また、市議会や富士市自然環境保全会議、中学生の青少年会議からの提言や意見を初め、市民の皆さんからも多くの手紙をいただきました。
これらの提言などを、市長が富士市の意見として、県の「こどもの国基本計画策定委員会」に要望。そしてこどもの国基本計画に、反映されました。
私たちの提言を取り入れていただけました
私たち懇話会のメンバーは、富士市民が望むこどもの国とは何か、をメインに考えてきました。
県が最初に発表した基本構想をもとに、富士山や愛鷹山の自然を生かして育てていけるようなこどもの国をつくってほしいと、活動してきたんです。
十数回の懇話会を開き、提言書を作成。市長へ提出しました。
みんな熱心にがんばったかいがあって、私たちの提言を今回の基本計画にかなり取り入れていただけました。例えば、水の国のせせらぎや水の遊び場、建物の木質を生かしてつくることなど。最初の基本構想と比べると、よくわかるんです。そう考えると、非常に意義があったなあって、本当に思います。
提言書を提出した時点で、私たちメンバーの役目は一応終わったんですけど、これからもかかわっていきたいという気持ちは皆同じ。開園までの間に、どのように進んでいくのか、フォローアップというか見守っていきたいですね。一度行けば何度でも行きたくなるようなこどもの国にしていきたいんです。
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( 写真説明 ) こどもの国夢募集の作品
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( 図表説明 ) こどもの国全体構成図
施設の基本方針は、自然とのふれあいを大切にする、豊かな自然環境を守り育てるなど。施設内容については、子供たちが自分の力でつくり遊ぶことを優先し、機械を利用した遊具は原則として配置しません。
幼児からお年寄り、また障害のある人など、誰もが利用しやすいこどもの国を目指します。
子供たちの先頭に立って、自然の中での遊び方を教える、いわゆる遊びの達人「プレイリーダー」を配置します。
森の国
森から学ぶ、森で遊ぶ、森を楽しみながら移動する
主な施設は・・・
◎インフォメーション、資料 展示室などがある「森の家」
◎森についての学習や、間伐材などを活用した創作活動などを行う「林業見本林」
◎森の国全体・富士山が眺められる「展望塔」
◎格子状に林を切り開いた「森の迷路」
◎野外コンサートなどを行う「森の劇場」
◎「マウンテンバイクコース」
◎遊びの要素を取り入れた遊歩道「森の回廊」
◎実物大の恐竜型構造物「恐竜」
どんな遊びが・・・
◇木登り、ターザンロープ・ハンモックで木の上遊び
◇森の探検
◇きのこ観察、シイタケ栽培
◇自然観察、森林浴
草原の国
草原で遊ぶ、野外生活を楽しむ、動物とふれあう
主な施設は・・・
◎テント、炊事施設など滞在活動の拠点になる「野営施設」
◎イベント、キャンプファイヤーを行う「円形広場」
◎回りの景色が一望できる「展望の丘」
◎溶岩を利用した変化に富んだ遊歩道「溶岩長城」
◎果樹などを栽培する「農園」
◎やぎ、羊、牛、ポニーとふれあう「動物広場」「ポニー乗り場」
どんな遊びが・・・
◇虫取り、昆虫観察会
◇果物の収穫
◇キャンプ、バーベキュー
◇草すべり
◇星座観察会
◇凧あげ
◇植物観察会
◇動物の世話
水の国
水辺の自然を楽しむ、多様な水とたわむれる
主な施設は・・・
◎野鳥などの観察もできる「池」
◎変化に富んだ水流、湿性植物など、水辺の自然観察もできる「せせらぎ」
◎池の上の木製デッキが、通路や休憩施設になる「水上回廊」
◎ジャブジャブ池など、冬は氷を利用した遊びができる「水の遊び場」
どんな遊びが・・・
◇水遊び
◇植物の観察
◇水辺の生き物の観察
◇水辺の散歩
◇いかだ乗り
◇いかだづくり
◇スケート
◇魚のつかみ取り
地の国
大地の感触を楽しむ、各種の造形で遊ぶ
主な施設は・・・
◎砂、泥、石、溶岩などの素材の感触を楽しむ「砂、粘土、泥、石の空間」
◎地表面から一段掘り下げた「地下迷路」
◎横穴、縦穴の「洞窟」
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( 図表説明 ) 地下迷路
どんな遊びが・・・
◇砂遊び
◇泥遊び
◇陶芸教室
◇クラフト
◇ストーンクロッキー(石を粉にして絵をかく)
◇石器づくり
◇砂・泥の造形など
山の国
山に息づく多様な生物層を観察する、登る、降りる、走る、駆ける
主な施設は・・・
◎「展望台」
◎落葉広葉樹や草花、鳥、昆虫などの観察ができる「自然観察の道」
◎自由に駆け上がり、転がり降り、冬は雪遊びができる「芝生斜面」
◎大きな石や岩、全身を使って登る岩山がある「ロックガーデン」
◎尾根から芝生斜面まで滑り降りられる「ジャンボ滑り台」
◎サイクリングコースの起点で、自転車の貸し出しを行う「サイクリングステーション」
どんな遊びが・・・
◇雪だるまづくり
◇そり遊び
◇スポーツ練習・合宿
◇愛鷹山探検隊(ハイキング)
◇ニュースポーツの体験
◇山の国コンサート
◇自然観察
街
こどもの国のにぎわいの中心
主な施設は・・・
◎「インフォメーションセンター」
◎馬車・電気自動車の駅「園内交通ステーション」
◎こどもの国全体の管理・運営を行う「管理事務所」
◎各種発表会、コンサートを行う「多目的ホール」
◎会議・研修、自然科学の資料を展示する「会議・研修室」
◎「宿泊施設」
◎市場、路上パフォーマンス、出店でにぎわう「多目的広場」
◎雨のときも遊べる屋内空間「屋内遊戯施設」
◎「レストラン・店舗」
どんな遊びが・・・
◇映像による学習・体験
◇演奏会
◇おもちゃ・人形づくり
◇昔の遊びの体験
◇紙細工
◇一輪車乗り大会
◇食事・買い物
◇会議・研修会
5・5・5(GO!GO!GO!)
こどもの国ネーチャーマインドゲーム大会
平成5年5日5日の子供の日にちなんで、こどもの国建設予定地で行われたネーチャーマインドゲーム大会。大自然の中で五感と全身を働かせて行うゲームに親子120人が参加。
子供のクループは、静岡県キャンプカウンセラー協会の大学生などの指導のもとに、中高生がリーダーとなって協力しながらゲームを楽しみ、自然の中でちょっとした工夫をすればいろいろな楽しみ方ができることを体験しました。
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( 写真説明 ) 会場には市民の皆さんから寄贈いただいたこいのぽり100匹が集合
( 写真説明 ) くもの巣のように張られたひもを、グループで協力して、さわらずにくぐりぬける「毒ぐも」ゲーム
( 写真説明 ) 目隠しをしてさわった木を、目隠しを取ってからどの木にさわったかを当てるゲーム「わたしの木」
これから・・・
どんなこどもの国をつくるかを決めた基本計画。今年度は、この基本計画をもとに基本設計に入ります。
また、建設地の環境がどのような影響を受けるかの環境影響調査や、地形の測量、地下水のボーリング調査などを行います。
平成6年度からは、実施設計に入り、実際の工事も開始。平成11年の一部開園を目指して着々と準備を進めていきます。
ソフト面では、利用のプログラムや、プレイリーダーの育成など、人材育成を含めた運営面の検討を実施。また、現在は仮称の「静岡県こどもの国」ですが、愛称を含めた正式名称を、皆さんから募集するなどして決めていきます。
完成まで、まだまだ長い年月がかかりますが、楽しみにしてお待ちください。
☆一部開園 平成11年
☆完成 平成16年
問い合わせ 政策推進室 内線2831