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【広報ふじ平成5年】第21回世論調査

 昨年9月に実施しました「第21回世論調査」の結果がまとまりましたので、そのあらましをお知らせします。
 今回のテーマは「男と女 私の生活」と「エントツ」です。調査は住民基本台帳から無作為抽出した3,000人の皆さんにお願いしました。

男と女 私の生活

問1毎日の生活でどのような家事をしていますか
問2仕事や家事・育児などの男女の役割をどう思いますか
問3夫婦共働きを続けていく上で、障害になることはありますか
問4仕事や家事以外で、どのような社会活動に参加していますか
問5社会活動をするとき、障害になると思われることは
問6男女の区別なく、共に仕事や家事、育児、社会活動に参加できるようにするためには、どのようなことが大切だと思いますか
- 写真あり -
 近年女性の社会進出はめざましいものがあります。特に最近は、ただ単に労働力を提供するだけでなく、事業の企画にも参加する女性がふえています。
 こうした女性の社会進出は、家庭生活や地域社会活動での男女間の役割にも変化をもたらしています。
 男女がよきパートナーとして、心豊かに暮らすことのできる富士市を実現させるためには、どのような事業を進めたらよいのか皆さんのご意見をお聞きしました。


問1 あなたは、どのような家事をしていますか。(複数回答)
- 図表あり -
問2 あなたは、仕事と家事、育児での男と女の役割をどう思いますか。
- 図表あり -
問3 あなたは、夫婦共働きを続けていく上で、障害になることがあると思いますか。
- 図表あり -
問3-1 問3で「ある」と答えた方に伺います。どんなことが障害になると思いますか(複数回答)
- 図表あり -
問5 あなたが何かの社会活動をするとき、障害になったり障害になるだろうと思われることがありますか。
- 図表あり -
問6 男女の区別なく、共に仕事や家事、育児、社会活動に参加できるようにするためには、何が大切ですか。(複数回答)
- 図表あり -
★回収結果★
◇調査対象者 3,000人
◇回答者   1,362人
◇回答率   45.4%
*結果は百分率で表示しました。百分率は小数点以下第2位を四捨五入してありますので、合計が100にならない場合があります。

問1 約3割の男性が掃除・食事・洗濯を

 家庭でどのような家事をしているか伺ったところ、男性では「電球などの取り替え」(70.5%)が一番多く、次いで「家の補修」「庭木の管理」の順となっています。
 一方、女性では90%以上が「食事」「掃除」「洗濯」「買い物」をあげており、男性でもこれらの項目については、それぞれ30.1%、39.6%、22%、44.9%という数字になっています。


問2 女性の望みは、家事・育児の公平分担

 仕事や家事、育児について男女の役割分担を伺ったところ、全体では「男は仕事、女は家事・育児をし余裕があれば仕事」が46.5%で一番。「男女で仕事、家事・育児は公平分担」は21.9%で2位でした。この2位項目を男女別でみると女性27.3%に対し、男性15.8%と、女性の方が家事等の分担を望んでいます。


問3 夫婦共働きの障害は30代が一番多い

 次に、夫婦が共働きを続ける場合、何か障害があるか伺ったところ、全体では「ある」63.1%「ない」20.3%、「わからない」16.5%という結果でした。
 「障害がある」を男女別でみると女性が男性を8.2%上回り、また、年代別では、30代が74%と最も高くなっています。
平成4年版(経済企画庁編)生活白書から
★専業主婦は減少−子育てを終えて働く主婦が増加
- 図表あり -
★1週間のうちに夫が料理をつくる回数
- 図表あり -


問3-1 共働きの障害は「出産・育児」がトップ 

 問3で「障害がある」と答えた人にその内容について伺ったところ、トップは「出産・育児」で46.7%、次いで「老人や病人の世話」40.3%、「家事」40%の順となっています。
 男女別で差がみられたのが「子供の教育」で、男性の41.4%に対し女性は29.2%と、12.2%の開きがあります。


問5 社会活動参加の障害は「仕事」がトップ

 町内会やボランティアなどの社会活動をする場合、どんなことが障害になるか伺ったところ、全体では「仕事」がトップで29%、次いで「体力的に自身がない」、「子供が小さい」 の順でした。
 「仕事」を男女別でみると、男性が42.4%にも達し、また職業別では、会社員・自営業・農林・漁業が40%を超えています。


問6 施設や制度の充実を図ってほしい

 男女の区別なく、仕事や活動などの社会参加ができるようにするにはどうすべきか伺ったところ、全体では、「病人や老人の施設を充実させる」31.8%、「週休二日制の確立」 29.8%、「男性が積極的に家事・育児に参加」20.3%の順となり、男女の意識改革と同時に、施設や制度の充実を望んでいることがわかります。


回答者のご意見

★思いやり・信頼・協力
・男女がよきパートナーとなるには、ただひとつ、お互いの信頼と理解です。(男40代)
★人間としての能力を尊重
・男とか女とか区別せずに、人間としてお互いに持てる力を出し合い、助け合うことができたらと思います。(女50代)
★完全週休二日制の導入を
・男も女も、忙しすぎては心豊かに生きられません。時間的余裕を持つことが必要です。週休二日制の確立を!(男30代)
★地域や職場に女性の意見を
・市の役職や市議会議員等に多くの女性を登用すれば、社会の見方が変わり、生活しやすくなると思います。(女50代)
- 写真あり -

エントツについて

問1何を見たり感じたとき、富士市に帰ってきたと思いますか
問2富士市のシンボルは何ですか
問3職場にエントツはありますか
問4エントツを見てどのようなことを思いますか
問5赤白のエントツをどう思いますか
問6もし、エントツの色を自由に塗り替えられるとしたら、どのような考え方がよいと思いますか
問7エントツを何かに活用できると思いますか
問8「エントツを日本一生かしたまちづくり」事業をご存じですか
問9この事業をどのように進めたらよいと思いますか
問10この事業に協力しようと思いますか
- 写真あり -
 富士市は産業の街。市内には350本を超えるエントツがあり、私たちの暮らしの中に溶け込んでいます。
 エントツのイメージは、『繁栄』そして『公害』の象徴など、時代とともに変化しています。21世紀に向けて、エントツは私たちにとってどんな存在となるのでしょう。またどんな活用ができるでしょう。皆さんのご意見をお聞きしました。



問1 あなたは、何を見たり感じたとき富士市に帰って来たと思いますか。(複数回答)
- 図表あり -
問2 あなたは、富士市のシンボルは何だと思いますか。(複数回答)
- 図表あり -
問4 あなたは、エントツを見てどのようなことを思いますか。(複数回答)
- 図表あり -
問7 エントツを本来の目的以外に、何か活用できると思いますか。
- 図表あり -
問7-1 問7で「何かに活用できる」と答えた方に伺います。あなたは、どのように活用したらよいと思いますか。
- 図表あり -
問8 あなたは「エントツを日本一生かしたまちづくり」事業を知っていますか。
- 図表あり -
問9 あなたは、この事業をどのように進めたらよいと思いますか。
- 図表あり -
問10 あなたは、この事業に協力しますか。
- 図表あり -

問1問2 富士市は富士山とエントツのある街

 問1で、私たちが旅行などで富士市を離れ、帰ってきたときに何を見たり感じたりすると、富士市を実感できるか伺ったところ、「富士山」がトップで76.8%次いで「エントツ群」の31.9%、「におい」30.8%の順になりました。
 また問2で、富士市のシンボルは何か伺ったところ、やはりトップは「富士山」で86.2%、次いで、「エントツ群」の34.1%、「田子の浦港」12.6%の順となりました。
 この両方の問いの結果から、『富士市は富士山とエントツのある街である』という、共通認識が市民の間にあることがうかがわれます。


問4 エントツは産業と公害の象徴

 「エントツ」のイメージについて伺ったところ、全体では「公害」64.7%、「紙の街」57%、「産業」36.3%の順となりました。
 これを年齢別でみると、20代・30代では「公害」、「景色の邪魔物」という答えが多く、60代・70代では、「紙の街」と答えた比率が「公害」を上回っています。


問7 何かに活用できるかな?エントツ

 「エントツ」を何かに活用できるか伺ったところ、全体では「活用できる」が52.9%で過半数を占め、「活用できない」14.6%、「わからない」32.5%を大きく上回っています。


問7-1 エントツに色を塗ってみたら・・・

 次に、問7で「活用できる」と答えた人に、どんな活用ができるか伺ったところ、全体では「色を塗って富士市の景観づくりに」が36%で一番多く、2位の「町名や番地などを書いて案内標識に」16.9%を大きく上回っています。
 以下「夜間照明灯に」11%、「ライトアップで夜景の演出に」10%と続きます。


問8 エントツを生かしたまちづくり

 市が「エントツを日本一生かしたまちづくり事業」を進めていることを知っているか伺ったところ、 「よく知っている」17.7%、「少し知っている」38.6%で合計すると56.3%の人が何らかの形でこの事業を知っていることになります。


問9 エントツ事業を進めていこう

 この事業をどのように進めていったらよいか伺ったところ、「慎重に進めるべきだ」44%、「早急に進めるべきだ」26.4%で、合計すると全体の7割を超える人が、何らかの形で事業を進めることを望んでいることになります。
 一方、「意味がない」、「やめるべきだ」の合計は14.7%にとどまりました。


問10 過半数の人がエントツ事業に協力

 最後に、このエントツ事業を進めるに当たって、市民として協力しようと思うか伺ったところ、全体では、「頼まれれば協力する」47.8%、「積極的に協力したい」8.5%で、合計すると「協力する」が5割を超える結果となりました。
 この「協力派」を年齢別でみると30代〜50代が高く、逆に70代と20代が低くなっています。


回答者のご意見

★期待しています
・煙突は富士市の象徴だと思います。日本一の紙の街としてこの煙突を生かすことを期待します。(男70代)
★事業の進め方について
・この事業をもっと市民にPRすべき。(女40代)
・活用の方法は、実用的なものと美観的なものとに分かれると思います。この点、よく市民の意見を聞くべきだと思います。(女20代)
★煙突の活用例
・富士市に『子どもの国』ができるので、見て楽しいものに。(女60代)
・煙突を地域で色分けをして、他市からやって来た人の道標にする。(男40代)
★公害問題を優先すべき
・煙突よりも、根本的な公害の追放を!(女60代)
★他の事業に税金を
・煙突よりも、文化事業にお金を使って!(男50代)

冊子「世論調査の結果」を差し上げます。
電話 広報広聴課 内線2821
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