ことしは、いよいよ「こどもの国」が着工します。富士山南ろくに、200ヘクタールという国内で最も大きい規模です。昨年県が募集した「こどもの国 “夢”」に、市内から1,150件の応募がありました。県知事賞を受賞した、郷亜矢子(ごうあやこ)さんの作品を紹介します。
こどもの国 “夢”
富士中学校一年
郷 亜矢子さん
- 写真あり -
雄大な富士山のふもとの街富士市。しかし、私たちは今までこの恵まれた自然を十分に生かし切っていなかったような気がします。今回「こどもの国」が建設されることになり、今こそ富士市を公害の街としてではなく、自然環境の豊かな街として全国的に紹介するいい機会だと思いました。
「こどもの国」の基本テーマは「森、水、大地そして友、夢と感動を求め、のびやかに生きる!」だそうですが、私は「何てすてきなテーマだろう」と思いました。そして、どうしたら夢のある魅力的な「こどもの国」にできるか、創造をめぐらせてみました。
私だったらまず、「こどもの国」のシンボルとなる丸太でつくった大きな建物を建てます。建物は、「とりで」のような外観が富士のすそ野には似合うのではないでしょうか。そして、「こどもの国」のシンボル・マークを一般から公募して旗をつくり「とりで」に掲げます。
次に森や川や山や岩場、それに小さな山やつり橋、トンネルなどをつくりアスレチックコースにし、それだけでは単純なので、ところどころチェックポイントを設けてオリエンテーリングを加えます。各チェックポイントには「やぐら」を建て、「一の丸」「二の丸」と名づけます。「やぐら」は展望台の役目も果たすわけです。
アスレチックオリエンテーリングの周りにはサイクリングやローラースケートのコースをどうしてもつくりたいです。広々としたコースで車や人を気にしないで、走ったりすベったりしたらどんなに気持ちがいいでしょう。
いろいろ考えていると夢がどんどんふくらんで限りがありません。そのほかに、のんびり高原の草花を観賞しながら森林浴もしたいし、バードウオッチングができるような環境づくりも必要だと思います。また、車いすや乳母車なども用意しなければならないものの一つです。
最後に、「こどもの国」は富士山を背景にしたとき、いかにその風景に溶け込めるかを頭に入れて建設するべきだと思います。そして市民一人一人の、いいえ、全国のみんなの心をときめかすような「こどもの国」にしたいです。
*紙面の都合で、一部省略させていただきました。