街の財政事情は、どうなっているのでしょうか。平成3年度の決算がまとまりましたので、平成4年度上半期の執行状況とあわせてお知らせします。街の家計簿をごらんください。
決算のあらまし
平成3年度は、「ふじ21世紀プラン」に基づき、ふれあいのある快適な街を目指して、限られた財源を有効に使いながら、さまざまな事業を行いました。
一般会計の決算額は、歳入が681億311万円で、歳出は650億500万円でした。
富士市の歳入は、市税などの自主財源が79%、国庫支出金など依存財源が21%で、極めて健全安定型です。
最も多い歳入は、市民税や固定資産税などの市税です。全体の60.6%を占め、412億9,547万円です。この額は、市民1人当たり18万円を負担していただいたことになります。
歳出を科目別に見ると、トップが教育費。富士中央小学校の建設や、須津、鷹岡、東小学校の増改築などに、151億7,255万円を使いました。最も伸びの著しい衛生費では、看護専門学校建設の大きな事業がありました。歳出を換算すると、市民1人当たりに使ったお金は28万円です。
平成3年度 一般会計
一般会計とは市税収入を主な財源として、福祉・教育・道路・消防などに使う会計です。
歳入
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に入ってきたお金
科目別 収入済額
総額 681億311万円
市税(市民税、固定資産税など) 412億9,547万円
市債(市の借入金) 51億4,623万円
諸収入(預金利子など) 38億1,307万円
国庫支出金(国からの補助金など) 28億5,520万円
繰越金(前年度からの繰越金) 27億3,325万円
県支出金(県からの補助金など) 21億1,910万円
繰入金(基金からの繰入金) 19億5,359万円
地方譲与税(国から地方に譲与されるお金) 19億690万円
分担金及び負担金(施設入所者の負担金など) 15億5,604万円
利子割交付金(県から交付される利子割県民税) 12億6,166万円
その他 34億6,260万円
☆財源別歳入 681億311万円
自主財源
市税 60.6%
諸収入 5.6%
繰越金 4.0%
繰入金ほか 8.8%
依存財源
市債 7.6%
国庫支出金 4.1%
県支出金ほか 9.3%
歳出
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に支出したお金
科目別 支出済額
総額 650億500万円
教育費(学校整備や社会教育に) 151億7,255万円
土木費(道路や河川の整備に) 145億5,147万円
民生費(社会福祉などに) 82億1,455万円
衛生費(ごみ処理や病気の予防に) 78億2,616万円
総務費(庁舎管理や人件費などに) 61億7,443万円
公債費(借りたお金を返すために) 50億7,809万円
消防費(消防、水防、防災のために) 21億9,904万円
農林水産業費(農林業や水産業のために) 21億1,275万円
労働費(働く人たちのために) 16億7,587万円
商工費(商業や工業発展のために) 14億6,891万円
議会費(議会の運営のために) 5億1,780万円
災害復旧費(災害復旧のために) 1,338万円
★目的別歳出 650億500万円
教育費 23.3%
土木費 22.4%
民生費 12.6%
衛生費 12.0%
総務費 9.5%
公債費 7.8%
消防費 3.4%
農林水産業費など 9.0%
特別会計
歳入 263億5,517万円
歳出 255億273万円
特別会計は、特定の事業ごとに分けて、別個に会計をしているものをいいます。
富士市には、16の特別会計があります。左の表は、財産管理特別会計(内山、旧吉原、旧島田、旧今泉、旧今泉・一色・神戸・今宮、旧元吉原、旧須津、旧吉永、旧原田)を省略しました。
会計区分 歳入 歳出
国民健康保険事業 85億4,743万円 79億9,364万円
下水道事業 79億7,637万円 79億7,195万円
富士中部土地区画整理事業 16億2,519万円 15億6,031万円
地方卸売市場事業 2億3,836万円 2億3,582万円
駐車場事業 6,332万円 5,721万円
公共用地先行取得事業 3億9,673万円 3億9,673万円
老人保健医療事業 72億3,231万円 72億2,709万円
市民1人当たりの市税負担額 18万1,051円
市民1人当たりに使ったお金 28万5,000円
教育に 6万6,520円
道路・河川の整備に 6万3,798円
社会福祉などに 3万6,015円
ごみ処理や病気の予防に 3万4,312円
庁舎管理や人件費などに 2万7,070円
働く人たちなどのために 2万5,321円
借りたお金を返すために 2万2,264円
消防、水防、防災のために 9,700円
(平成4年3月31日の人口で算出)
一般会計は追加補正し726億円に
平成4年度の一般会計は、23億1,000万円が追加補正され、726億7,000万円になりました。また、歳出の執行率は、9月30日現在で38%です。
平成4年度一般会計予算と執行状況
歳入
予算総額 726億7,000万円
収入済額 342億9,242万円
平成4年9月30日現在
科目別 予算額 執行額
市税 434億3,580万円 264億5,798万円
市債 76億2,830万円 0円
国庫支出金 41億1,065万円 10億7,937万円
諸収入 36億1,374万円 3億4,223万円
繰入金 35億6,721万円 3億746万円
県支出金 22億3,160万円 2億5,819万円
分担金及び負担金 16億1,183万円 7億5,021万円
その他 64億7,087万円 50億9,698万円
歳出
予算総額 726億7,000万円
支出済額 275億6,406万円
科目別 予算額 執行額
教育費 213億9,395万円 51億5,057万円
土木費 144億9,941万円 46億4,603万円
衛生費 83億6,943万円 39億6,871万円
民生費 82億1,897万円 37億9,429万円
総務費 55億3,729万円 23億9,231万円
公債費 54億6,867万円 25億8,276万円
労働費 22億5,617万円 15億5,217万円
その他 69億2,611万円 34億7,722万円
平成3年度の企業会計決算
★水道事業
収入合計 30億9,927万8,462円
営業収益 28億1,110万5,429円
営業外収益 2億8,765万4,484円
特別利益 51万8,549円
支出合計 25億7,265万7,553円
営業費用 21億3,849万8,021円
営業外費用 4億3,385万4,763円
特別損失 30万4,769円
純利益 5億2,662万909円
★病院事業
収入合計 87億5,688万7,491円
医業収益 73億6,538万2,938円
医業外収益 13億9,150万4,553円
支出合計 87億3,909万6,519円
医業費用 81億8,829万6,432円
医業外費用 5億5,080万87円
純利益 1,779万972円
3年間の予算の伸び
総額
平成2年 979億6,454万円
平成3年 1,074億3,114万円
平成4年 1,154億7,159万円