【広報ふじ平成4年】暮らしのたより3
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前立腺がん
前立腺は、男性の膀胱の直下にあって尿道の始まりの部分を輪状に取り巻くようについていて、栗の実の形で重さ20グラムです。したがって前立腺がはがれたり、病気になったりすると、尿の出が悪くなったり、排尿時に痛んだりします。
前立腺がんは、まれに40歳代に発症することもありますが、いわゆるがん年齢といわれる、60歳以上の高齢者に多く、社会の高齢化に伴って増加する傾向があります。初期には排尿に時間がかかったり、尿が細くなったり、放尿力が減退したりはしますが、完全に尿が出なくなることはまれです。がんが進行してくると、強い排尿痛や、膀胱や会陰部の自発痛が出てきます。がんが骨、肺、肝臓などに転移を起こすと、その場所によって腰痛等で発見されることもあります。
治療は前立腺摘出手術、放射線療法、化学療法のほか、抗男性ホルモン療法が有効です。状態により、これらの治療法を組み合わせて行います。
なお、前立腺がんは前立腺の外腺から発生するので、専門医が診察すれば、直腸内触診だけで、90%分かると言われています。
自覚症状がなくても、人間ドック等に入院のときは泌尿器科の診察も合わせて受診するように心がけてください。がんを征服するには、早期発見、早期治療が最良の手段です。 〈富士市医師会〉
レーダー通信
季節に関係なく、家庭、職場においていろいろなストレスが生じ、私たちの健康を脅かしています。これに負けないよう、バランスのとれた心身の強化に努めましょう。
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