富士市 FUJI CITY Official Site

逆光で描いた「花のある静物」洋画の部で、見事市長賞受賞
増田ひでのさん（比奈・50歳）
- 写真あり -

初めての、市長賞受賞。

市展の最後を飾る「絵画・彫塑展」の洋画の部で、市長賞に輝いたのは増田ひでのさん。103点の応募の中から選ばれた「花のある静物」は、色調を抑えた落ちついた感じの作品です。審査では「絵画の基本に忠実で、しかも遊びや力量もあり」と絶賛されました。
　増田さんは、今回が初めての市長賞受賞。「ねらっても、なかなかいただけない賞ですから、とてもうれしい」と、自宅のアトリエで喜びを話してくれました。

　逆光の美しさに魅せられて。

　受賞作品「花のある静物」は、一風変わった逆光で描き出されています。一般的にはあまりやらない手法ですが、増田さんは、逆光の美しさに魅せられてしまったのだと。
　「逆光だと、とうしても作品が平面的になりやすいのです。でも、それに立体感を出すようにするのが難しいけれどやりがいです。絵画は、写真のように写すものではなく、作者に表現の自由がありますから。逆光は、私のオリジナリティーですね」。
　増田さんは、今は主に静物画を描いています。「人物や風景だと、モデルをお願いしたりその場所にまた行きたくなったりしますしね。その点静物画は、好きな時間や家事の合間にも、絵筆を握ることができますから」アトりエには、かきかけの100号のカンバス。新たな挑戦がもう始まっているようです。