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女性の外陰部のかゆみ

　女性の外陰部は皮脂腺、汗腺に富み、膣（ちつ）や子宮からの分泌物、衣服、性生活、尿、便などの刺激にさらされているため、感染やアレルギー性皮膚疾患にかかりやすく、かゆみを訴えることが多いようです。
　かゆみの原因は、局所に明らかな病変があるものと、外陰局所には何ら病変があらわれず、全身的疾患の部分症状として頑固なかゆみを訴えるものがあります。
　外陰部に原因がある場合、カビの一種であるカンジダやトリコモナス膣炎、クラミジア、毛ジラミ、尖圭（せんけい）コンジローマ、ヘルペス等、これらは性行為による感染が多数であり、相手男性も治療の必要があります。
　化学的、機械的刺激による皮膚炎として、石けん、下着などのほか、おりものの増加により湿疹を起こすこともあります。
　全身的疾患の一部分症状として頑固なかゆみを訴える場合、最も重要なものは糖尿病てあり、カンジダ症を併発することが多いのです。次にお年寄りの場合には、卵巣機能低下、ビタミン欠乏症、心身症の一症状として、かゆみが発生し、まれに外陰部のがんによる場合もあります。
　このように、いろいろな原因によってかゆみが出てきますので、かゆみが続く場合は、一度診察をうけるようにしましょう。　　〈富士医師会〉

レーダー通信
　食中毒の原因の大半は、物が腐ることとは関係のない食中毒菌のしわざです。とくに台所の食べ物は菌の温床となりやすいので、まな板やふきんはよく滅菌しましょう。