市内勢子辻に建設される「静岡県こどもの国」。この「こどもの国」を富士市にふさわしく、私たちにとってよりよいものにするため、今大勢の市民が知恵を出し合っています。その中心となるのが、「こどもの国を推進する市民懇話会」です。
この「懇話会」は、市内の団体代表と、公募で選ばれた市民代表の分科会メンバーによって構成されています。今回は市民代表を紹介しながら、私たちの「こどもの国」像を考えてみましょう。
テーマ別に三つの分科会で検討しています
この会では「こどもの国」の機能や施設、運営、管理方法などについて検討しています。詳細な検討は、テーマ別に次の三つの分科会で行われます。
・第1分科会−楽園・街のゾーン
・第2分科会−幼児・森・大地のゾーン
・第3分科会−野・草原・水のゾーン
ここでは、市民代表の分科会メンバー15人のうち、5人のメンバーに登場していただきました。
8月に市長が県へ提言します
「懇話会」では、検討した結果を8月に市長に提言します。この提言をもとに、市長は県に対して、地元富士市としての提言をしていきます。
動物とふれあい思いやりの心を学ぼう
井上暉英(てるひで)さん(獣医)第3分科会
- 写真あり -
私は、子供たちが動物と生活をともにして、思いやりの心を育てるような草原ゾーンが必要だと考えます。
動物の飼料の世話や糞尿を肥料にするなど、一貫した体験のできる仕組みをつくるのです。動物と24時間過ごせば、広い心を養えるし、自然のサイクルも体で理解できると思います。
自然の中で遊び心のパワーアップを
鈴木政子さん(主婦)第2分科会
- 写真あり -
今の子供たちの遊びは、既製のもので遊ばされている感じで、自発的な遊びが少ないと思います。
こどもの国では、人工的なものは少なくし、本来子どもの持っている創造性を信じ、自然の力を借りて、遊び心のパワーアップをしたいですね。
そのための人材の確保が大切なポイントだと思います。
障害者のことを考えた施設が欲しい
望月康子さん(主婦)第1分科会
- 写真あり -
「こどもの国」は健常者だけのものではなく、障害者のことも考えたものでなければなりません。
階段のスロープ化や休息所の設置など、施設を充実すべきだと思います。また宿泊施設については、野外活動での心身の疲れや汚れを落とし、明日に備えるためお風呂の設備は欠かせないと思います。
土のぬくもりや風、雨の痛さを体で知って欲しい
諏訪部由美子さん(主婦)第2分科会
- 写真あり -
自然の中で親が汚いと感じるものでも、子供は平気なことってよくあると思います。
私は、窓越しに雨を見させるより、外で雨の痛さを体感させることを選びたいと思います。無邪気な土遊びが、やがて田や畑を耕作することに結びつくような、そんな人間本来の暮らしを追求する「こどもの国」であって欲しい。
自然を学ぶ水辺のゾーンを
佐藤雄蔵さん(ホタル愛好家)第3分科会
- 写真あり -
トンボやバッタなどの昆虫に、子どもたちが直接触れられるゾーンが欲しいですね。
そこには、必ず発見や驚きがあり、自然を理解しようとする意欲につながります。
そのためには、ささやかでいいですから、水辺が欲しいですね。周りには、ブナやコナラの広葉樹を植えれば昆虫と鳥の楽園が出現します。
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( 写真説明 ) 熱心に話し合う懇話会の皆さん(第1分科会)
夢をいっぱい聞かせて
「こどもの国」に対するあなたの夢や自由なアイデア、ご意見を絵や作文にして8月15日までにお寄せください。市長への提言に反映していきます。
●問い合わせ 政策推進室 内線2831
私たちも提言します(富士市青少年会議)
ことしの富士市青少年会議(8月6日)のテーマは「環境美化」と「こどもの国」です。
先輩の高校生や後輩の小学生の意見を聞きながら、私たちも中学生の目から「こどもの国」について提言をします。
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( 写真説明 ) 青少年会議に出席する南中代表の皆さん