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学び続ける変わらぬ情熱　法政大学文学部学生
船橋真澄（ふなはしますみ）さん　（富士見台・64歳）
- 写真あり -

　64歳の卒業。去る、3月15日、静岡市北安東にある、県立静岡城北高校通信制課程の卒業式が行われました。卒業生は228人。最高齢は、富士見台にお住まいの船橋真澄さん。見事に、64歳での卒業です。「若い人についていくのは（勉強）大変でしたが、家族が協力してくれました」。
　通信制課程は、送られてくる教材を見ながら自分で勉強し、レポートを提出します。添削されて返ってきますが、最低でも、35点は必要です。
　最初の年は、テレビも見ずに猛勉強。2年生になって、やっと気持ちにゆとりが持てたそうです。「最高齢ということで、先生方の面識も早く、いろいろ励ましていただきました」。
　今度は大学生に。高校を卒業した船橋さんは、4月から法政大学文学部の通信課程に進みました。高校の先生が「今の成績なら大丈夫だ」と、太鼓判を押してくれました。「勉強の要領もわかってきました。歴史が好きだから、一つでも知識が膨らめばと思って。ゆっくり地道に努力して、何年かかっても卒業しようと思っています」。
　教材も届いて、今は本を読んだり図書館で参考文献を調べたりの、とても忙しい毎日です。
　「子供のときできなかった勉強を、遅まきながらなんとかやっています。生きがいになりました」と、学び続ける情熱を話してくれました。