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【広報ふじ平成4年】住みよさ宣言  誇りを持てるまちづくり

芽吹きのときを迎えました。
生命(いのち)の息吹あふれる4月。
いよいよ、平成4年度のスタートです。
鈴木市長は先ごろの市議会で21世紀に向けて、富士市の発展をより確かなものにするための、施政方針を発表しました。
この中で市長は、「未来に託す人づくりと都市の創造」を、市政運営の基本としました。
まちづくりは、人づくり。
自然や歴史、そして文化や産業を生かした個性的なまちづくり。また、市民の皆さんや企業も行政もー体となった、だれもが誇りを持てるまちづくりに、積極的に取り組みたいと述べています。
今回は、まちづくりにかける市長の意気込みや、予算のあらましをお知らせします。

平成4年度 鈴木市長の施政方針 新しい発想で、富士山に見合った街に。

- 写真あり -

 「都市(まち)は人が拓(ひら)く」。
 これは、私の信念です。
 街に道路をつくり、施設をつくり、下水道を整備する。
 これは、お金があればできることです。
 しかし、私たちの住む街だから、人間にやさしい街にしたい。
 愛着を感じ、自慢できる街にしたい。
 人が皆、集まってくる街にしたい。
 そんな街にするには、道路をつくるにしても、施設をつくるにしても、創意工夫や常に新しい発想で取り組むことが大切です。
 また、22万8,000人の市民の皆さんが、「みんなで、まちづくりを進めよう」と考える意気込みも、とても大事なことだと思います。
 同じお金を使うにしても、協力し知恵を出し合えば、生きたお金の使い方ができます。
 街の方向性を決めるのは、人の力。
 それに大きくかかわるのも、人の力。
 ですから、「都市は人が拓く」と、私は定義づけたわけです。
 よく、まちづくりは人づくりだとも言われます。
 平成4年度は、心豊かな人づくりの街をめざすための事業に、最高の156億8,000万円を使います。
 その中でも、一番の事業は文化会館の建設。
 3か年の継続事業で、今年度は総額162億円の半分、80億2,000万円を使います。
 平成5年秋のオープンを目指して、工事も順調に進んでいます。
 吉原商業高校の改築には、23億6,000万円。
 国際化や情報化の時代に対応できる人材を育てたいと考えています。
 小学校では、(仮称)富士中部小学校の建設に、17億4,000万円。
 環境もいいし、校舎もユニークでモダンだから、子供たちがきっと喜んでくれるでしょう。
 創造性豊かな人間形成のためにも、教育環境は十分な整備をします。
 また、都市景観も重要な課題です。
 並木があり、緑地帯があり、色彩や建て方を工夫してある街は、温かさややわらかさを感じます。
 私は常々、人間にとって一番安心でき、安らぎを与えてくれる色は、緑だと思っています。
 企業の皆さんにもご協力いただいて、「工業の街もこんなに美しいのか」と言われる街にしたい。
 そのためにも、「富士市に緑を」のキャンペーンは、これからもずっと続けます。
 そしてこれが、日本一の富士山に見合った街になることだし、だれもが誇りを持てるまちづくりにつながることだと思います。
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