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色を楽しむスプレー菊

　春のサクラ、秋の菊は日本を代表する花です。10月の下旬から11月に各地で開かれている菊花展は、秋の風物詩として皆さんに親しまれています。今回は、私たちがイメージする菊とは少し違った、多彩な花色のスプレー菊を紹介します。
　スプレーという名は、枝咲き・房咲きという意味です。花の大きさが4センチメートル〜10センチメートルで、一本の茎に5輪〜10輪程度の花が咲く、スプレー状に仕立てられた種類の総称です。
　その昔、日本からアメリカに渡った菊が、色彩豊かなスプレー仕立ての品種に改良され、イギリス・オランダを経由して日本に渡ってきました。その花の軽やかさが受けて、切り花生産が急激にふえました。
　5月ころに植えて育てれば、草丈も2メートルほどになり、自然に技分かれして花が群らがって咲きます。豪華な鉢植えや庭に植えてアクセントに。また、アレンジメント用切り花と…楽しみ方はいろいろです。
　ふやし方は、普通の菊と同じように挿し芽でふやすのが一般的。しかし9月以降は葉先につぼみができるので図のような方法で苗をつくることができます。以後の育て方は一般の菊と同じ。芽摘み・つぼみ摘みを行わなくても、スプレー状に形よく咲いてくれるのがこの菊の特徴です。
　市内では、東田子浦駅菊花展・新富士駅と三日市浅間神社の富士市菊花会菊花展が、10月下旬から3週間開かれます。一度ごらんになってみては…
- 図表あり -