外国人専門家の目で見た われらが富士山
“自然の復元に向けて”をテーマに「第3回富士山国際シンポジウム」が開かれました。国内外の専門家10人を迎えて、9月12日・13日、富士山の自然をどのように守り、取り戻していくか考えました。
海外からの講師は、アメリカからロジャー・デルモラル博士。オーストリアからウイリーケ・タバイネル博士、イタリアからフロリン・フロリネス博士。12日に富士山五合目まで登り、自然の観察や環境破壊の実態などを詳しく調査。13日には農協会館での意見交換、講演が行われ、約700人が参加しました。
意見の内容はかなり専門的なものでしたが、自然を守ろうとする気持ちは皆同じ。講師のタパイネル博士は「富士山は宝石です。スキー場などで自然が破壊されているが、まだ多くの自然が残っています。でも高山植物は、一度壊されると復元するのに何年もかかります。山に登るときは登山道から出ないように」と、わたしたちにメッセージしてくれました。ふだんなにげなく見ている富士山ですが、世界はこの山の自然を残すことを望んでいます。わたしたちの手で、かぐや姫が登って行ったころの美しい富士山に戻していきませんか。
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