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ムラサキシキブ−平安の昔を思う−（花ことば　聡明）

　秋を代表し、紫色の実をつけるムラサキシキブ。才女紫式部にたとえられたと言われるこの花の、鉢づくりを楽しんでみませんか。
　現在売られている株の多くは、家庭向きのコムラサキやシロミノコムラサキで、秋の山野で見かけるムラサキシキブの仲間です。

−購入のポイント−
1．実が各枝に均一によくついた株
2．枝が太く、引き締まった株

−花と実のつき方−
　花は、5月〜7月に新しく伸びた枝の葉のついた節ごとに咲きます。また、若木や強い剪定をした場合・肥料過多・日光不足の場合は、花芽ができにくいので、日当たりのよい場所に置きます。

−ふやし方−
　種まきと挿し木で簡単にふやせます。採取した実の果肉を取り除き、すぐまいてしまう“取りまき法”が最も簡単です。挿し木は、実つき枝を8月〜9月中旬に発根剤をつけて挿します。一般には、実や花の時期の挿し木は発根が悪くなるとされていますが、遊び心で挑戦してみてください。

−管理−
　姿がよく、実つきのよい株を育てるために、毎年3月に植え替えと剪定を同時に行います。
　10月の晴れた日には、富士第一小学校から潤井川までの、長さ2キロメートルの富士緑道を散歩してみては。ムラサキシキブの紫の実が出迎えてくれるでしょう。
- 図表あり -