愛鷹山の工事はみんなの意見を聞いてから
吉永第二小学校の鈴木花菜子(かなこ)さんの家では、シイタケをつくっています。大事なシイタケを猿や野生の動物たちが食べてしまいました。
愛鷹山の、工事の音がうるさいからです。
鈴木花菜子(かなこ)さん
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〈市長への手紙〉
「それじゃあ、シイタケはどうなるのよ」と、私は言いました。おじいちゃんが、「工事の音がうるさくて、野生の動物が山をおりて来たので、シイタケを全部むしって食べちゃった」といったからです。
工事をして道をつくれば、人間はうれしいけれど、動物たちがすみかをなくして下におりて来て、作物を食い荒らして困ります。
今度から工事をするときは、サル、シカ、イノシシなど、野生の動物たちのことや自然のこと、またみんなの意見を聞いてください。
〈市長の答え〉
大事なシイタケを動物たちに食べられてしまって、大変お気の毒に思います。おなかをすかした動物たちが山からおりて来て、食べてしまったのでしょう。
今、花菜子ちゃんの家から、愛鷹山の杉やヒノキが見えるでしょう。これらの植えた木は、材木になるまでに40年から50年くらいかかります。その間ずっと、枝を切ったり枯れ木を切らないと、立派に育ちません。また、人が手入れしないと、雨が土の中にしみ込まなくなり、水が土の表面を流れて山崩れや洪水を起こしてしまいます。
こんなことにならないように、山に行って手入れができる道をつくっています。山に道をつくることは、人間の命を守ったり山の自然を守ることにもなるのです。市役所は、工事のときはいつも自然を大切にと、考えながら仕事をしています。
そろそろヘイケボタルの出てくる季節。ないしょで教えてください。