富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ > 平成03年 > 平成3年6月5日 550号 > 【広報ふじ平成3年】まちかどネットワーク ひと

【広報ふじ平成3年】まちかどネットワーク ひと

歴史を伝える建造物を 移築復原する宮大工
影山明男(かげやま あきお)さん(富士上中・56歳)
- 写真あり -

 歴史を伝える。

 広見公園のふるさと村。ここに、「樋(とよ)代官植松家住宅」と「旧独楽荘(どくらくそう)石倉」が、移築復原されました。チョウナで削った太いはり、屋根には、換気用の“越屋根(こしやね)”をつけた珍しい構造で、江戸末期の建物だといわれています。
 請け負ったのは、岩本の宮大工の棟梁(とうりょう)影山明男さん。左官、かわら、石屋さんなど、作業する人や建造物のすべてに責任を持つ棟梁。
 「いい勉強になったね。二重三重に曲がった木の癖を、うまく使って組んである、手間暇かけた建物。見えないところで補強しながら、少しでも多くもとの木材を使って、昔とおなじような工法で復原しようと苦心。しかし、仕事は復原より、解体の方が難しい」

 棟梁の言い分。

 実相寺の宮大工の家に生まれた影山さん。「門前の小僧」で仕事は体で覚えたと言います。
 「大工のよさって『人のお金で道楽をさしてもらう』ってことかな。自分の思ったものをつくって、仕上がったときに、お客さんに喜んでもらえたら満足。まあ、好きでなくちゃあできない仕事だ」
 影山さんのところでは、今、7人の大工さんが働いています。
 「木を見て、適材適所に生かすのが、腕のいい大工。これは、人にも応用できる。人を使う気構えを持たないと。癖がなさそうだなんて、とんでもない。どなり散らすこともあるが、後のフォローはしっかりとね」
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp