平成3年度一般会計は620億2,000万円
税金の使い道をご存じですか。市は、財政事情を市民の皆さんに知っていただこうと、毎年6月と12月に「富士市の財政」を公表しています。
それでは、平成3年度の当初予算と2年度の予算執行状況をお知らせします。
一般会計は7.8%の伸び
ふれあいのある、快適な町を目指すための予算が決まりました。
平成3年度の予算は、一般会計が620億2,000万円(対前年7.8%増)、企業会計(病院・水道)を含む特別会計が416億2,605万円(同4.1%増)、総額では、1,036億4,605万円(同6.3%増)です。
一般会計の歳入で、63.4%を占めるのが市民税や固定資産税などの市税です。市税は合計で、393億390万円、前年度に比較すると5.7%、21億3,000万円の増加を見込んでいます。
また、市債や国庫支出金、地方譲与税など依存財源が、21.3%を占めています。
歳出のトップは教育費
一般会計の歳出予算総額620億2,000万円を目的別に見ると、教育費がトップで全体の24.2%、149億9,812万円で、これは前年度と比較すると、11.5%、15億4,692万円の増加です。
主な事業は、(仮称)富士中部小学校の造成工事や、須津、鷹岡、東小学校の増改築、富士中学校の屋内運動場建設など。また、吉原商業高等学校の校舎改築もあります。このほか、前年度からの継続事業である(仮称)文化会館建設の大型事業があります。
次に多いのが土木費で、21%、130億536万円です。
主な事業は、市街地整備としての富士中部土地区画整理事業や、市道の新設改良事業、都市計画街路新設改良事業など。このほかにも、快適な生活に欠かせない公共下水道整備事業があります。
最も伸びが著しいのは衛生費で、30.8%の増加です。これは、看護専門学校建設工事などのためです。
平成3年度一般会計
一般会計とは市税収入を主な財源として、福祉教育・道路・消防などに使われる会計です。
歳入
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に入ってくるお金 金額は1万円未満を四捨五入
科目別 金額 構成比
総額 620億2,000万円 100%
市税(市民税、固定資産税など) 393億390万円 63.4%
市債(市の借入金) 49億2,695万円 8.0%
諸収入(預金利子など) 33億8,945万円 5.5%
国庫支出金(国からの補助金など) 27億1,630万円 4.4%
地方譲与税(国から地方に譲与されるお金) 19億3,500万円 3.1%
県支出金(県からの補助金など) 19億2,400万円 3.1%
繰入金(基金からの繰入金) 19億4,391万円 3.1%
分担金及び負担金(施設入所者の負担金など)15億6,529万円 2.5%
その他 43億1,520万円 6.9%
財源別歳入 一般会計 620億2,000万円
自主財源
市税 63.4%
諸収入 5.5%
繰入金 3.1%
分担金及び負担金ほか 6.7%
依存財源
市債 8.0%
国庫支出金 4.4%
地方譲与税ほか 8.9%
歳出
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に支出するお金 金額は1万円未満を四捨五入
科目別 金額 構成比 使い道
総額 620億2,000万円 100%
教育費 149億9,812万円 24.2% 学校整備や社会教育などに
土木費 130億536万円 21.0% 道路や河川の整備に
衛生費 78億8,119万円 12.7% ごみ処理や病気の予防に
民生費 78億317万円 12.6% 社会福祉などに
公債費 51億8,831万円 8.4% 借りたお金を返すために
総務費 50億1,339万円 8.1% 庁舎管理や人件費などに
農林水産業費 21億9,013万円 3.5% 農林業や水産業のために
消防費 21億5,531万円 3.5% 消防、水防、防災のために
労働費 16億9,356万円 2.7% 働く人たちのために
商工費 14億6,804万円 2.4% 商業や工業発展のために
その他 6億2,342万円 0.9% 議会費、災害復旧費などに
目的別歳出 一般会計 620億2,000万円
教育費 24.2%
土木費 21.0%
衛生費 12.7%
民生費 12.6%
公債費 8.4%
総務費 8.1%
農林水産業費 3.5%
消防費 3.5%
労働費 2.7%
商工費 2.4%
その他 0.9%
市税の内容 合計 393億390万円
市民税 193億180万円 49.1%
固定資産税 161億8,080万円 41.2%
都市計画税 22億8,490万円 5.8%
その他 15億3,640万円 3.9%
市民1人当たり市税負担額 17万3,956円
市民1人当たりに使うお金 27万4,496円
教育に 6万6,381円
道路や河川の整備に 5万7,561円
ごみ処理や病気の予防に 3万4,882円
社会福祉に 3万4,536円
庁舎管理などに 2万4,948円
産業の発展に 2万3,686円
借りたお金を返すために 2万2,963円
消防活動に 9,539円
(平成3年3月31日現在の人口22万5,941人で算出)
平成3年度会計別予算 総額1,036億4,605万円
一般会計 620億2,000万円
特別会計 261億3,033万円
病院会計 117億6,667万円
水道会計 37億2,905万円
ひとくち財政用語
自主財源と依存財源
自主財源は、市税や使用料など、市が自らの意志で徴収するものです。
依存財源は、国庫支出金や地方譲与税のように国から市に交付されるものです。
富士市は、自主財源が78.7%てすから、極めて健全安定型と言えます。
特別会計
行政の基本的な経費は一般会計、事業ごとに分けて独立させたものは特別会計と言います。富士市は、16の特別会計と二つの企業会計があります。
市債
建設事業などを行うため、国や銀行から長期にお金を借りることです。
平成2年度予算の執行状況
順調に歳入の伸び
平成2年度一般会計
平成3年3月31日現在。出納整理期間が5月31日までとなっているため、歳入・歳出とも未整理のものがあります。
歳入
予算総額 621億9,200万円
収入済額 538億2,942万円
科目別 予算額 執行額
市税 383億5,035万円 371億8,217万円
市債 47億8,190万円 4億2,875万円
諸収入 36億5,728万円 17億3,862万円
繰越金 32億1,360万円 32億1,360万円
国庫支出金 25億8,508万円 22億3,750万円
地方譲与税 21億8,900万円 21億8,728万円
県支出金 19億3,140万円 9億388万円
その他 54億8,339万円 59億3,762万円
歳出
予算総額 621億9,200万円
支出済額 505億2,949万円
科目別 予算額 執行額
土木費 146億6,190万円 113億1,674万円
教育費 140億9,664万円 110億4,471万円
民生費 80億1,280万円 73億3,679万円
衛生費 58億5,242万円 54億2,404万円
総務費 56億4,566万円 42億4,521万円
公債費 48億3,755万円 38億6,914万円
農林水産業費 20億5,617万円 16億9,417万円
その他 70億2,886万円 55億9,869万円
特別会計
財産管理特別会計は省略しました
会計区分 予算額 支出済額
国民健康保険会計 82億8,500万円 69億9,262万円
下水道会計 70億3,000万円 52億8,617万円
依田原新田区画整理会計 85万円 0万円
富士中部区画整理会計 24億8,816万円 19億2,852万円
地方卸売市場会計 3億2,610万円 2億9,879万円
駐車場会計 5,802万円 4,341万円
公共用地先行取得会計 9,457万円 4,796万円
老人保健医療会計 66億9,809万円 61億9,048万円
企業会計
●病院事業
収入合計 83億6,399万円
医業収益 72億6,534万円
医業外収益 10億9,865万円
支出合計 84億5,824万円
医業費用 78億9,328万円
医業外費用 5億6,496万円
純損失 △9,425万円
●水道事業
収入合計 27億2,017万円
営業収益 24億6,496万円
営業外収益 2億5,521万円
支出合計 22億1,881万円
営業費用 17億9,130万円
営業外費用 4億2,751万円
純利益 5億136万円