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【広報ふじ平成3年】ふるさとの昔話

川原宿の唐人橋(とうじんばし)
市立中央病院と潤井川を挟んで南側の川原宿に、人の背丈を超える石柱が建てられています。今回は、この石柱に伝わる話を地元の加藤重夫さん(84歳)に伺いました。
加藤重夫さん
- 写真あり -

朝鮮使節団が来日

 江戸時代の日本は鎖国といって外国との行き来を絶っていました。一部、オランダや中国、朝鮮とは開国していましたが、ふだん外国人を見たりすることはほとんどありませんでした。
 あるとき、朝鮮の使節団が来日し、東海道を江戸に向かって進みました。華やかな衣装の使節や幕府への献上品を積んだ馬など一行は長い列となって進み、沿道には多くの人が集まって見物しました。

川原宿に橋を

 「熊さん、やっと橋ができたな」「よう八さん、朝鮮の使節の橋だってな」
 熊さんと八さんは本市場のお百姓さん。その年の使節団のために川原宿に橋をかけることになり、人夫として幕府の命令で駆り出されていたのです。
 その時分の川原宿は、よく水害に遭い、名前のとおり川原のようなところでしたが、土地はよく肥えていて、作物はよくできました。また、わき水もあって小さな堀が幾つもある所でした。

大正時代、石橋に

 江戸時代は、幕府の戦略的な理由から橋があまりありませんでした。そのため、大事なお客さんが来たときは橋をかけました。富士川のような大きな川では船を連ねて仮りの橋をつくったりもしました。
 川原宿にかけられた橋は、外国人が渡った橋ということから「唐人橋」と名づけられ、そのまま残りました。
 大正5年から6年ころ石の橋にかわりましたが、6年から7年前の区画整理で取り壊されました。その際、石を記念にと、石柱が建てられました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図
- 写真あり -
( 写真説明 ) 石柱
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