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【広報ふじ平成3年】自分から痴呆老人になりたい人はいないと思います

「なんとなく、ぼんやりしていることが多い」、「新しいことや知らないことに、ほとんど関心がなくなった」。これらは“痴呆老人の最初の兆候”としてあらわれる精神状態や症状の一部だと言われています。寿命が延び、第2、第3の人生となる老後、だれも自分から、痴呆老人になりたいと思っている人はいないと思います。
 現在、痴呆老人専門の特別養護老人ホーム「天間荘」が増床されるなど、痴呆対策の充実が図られていますが、まず第1に痴呆について関心を持ち、痴呆にならないよう心掛けることも必要ではないでしょうか。人は皆、年をとるのですから。

天間荘が4月1日から80床に

 痴呆老人専門の入所施設として、昭和59年にオープンした天間荘。現在50人が入所していますが、30床増床のため2階建を3階建に増築工事中で、四月からは80人収容の施設になります。県内にある同様の施設は、焼津の「あおい荘・90人収容」だけ。二つの施設で県内全域の入所希望に対応しています。
 市は毎月、駿河荘、富士楽寿園、天間荘など老人ホームの入所審査をしていますが、対象者は毎回10人前後。内2割ぐらいが痴呆老人で、天間荘の入所対象者です。しかし、空室がなくすぐ入所できないため、増床の必要性に迫られていました。

ショートステイなど他の機能も向上

 痴呆老人や寝たきり老人を抱える家族のために、老人を一週間ぐらい施設でお預かりするショートステイ制度があります。この制度は、介護者が病気、出産、冠婚葬祭などで介護できないとき、また、介護疲れをいやすときなどに利用でき、費用は一日、1,890円です。現在、天間荘、富士楽寿園、岩本園、鑑石園に合計16床ありますが、天間荘では今回の増築でショートステイのベッドを14床ふやし、需要に応えます。
 また、週1回から2回、10時から15時まで施設を利用するデイ・サービスが、天間荘でも始まります。内容は、血圧測定、入浴、給食などですが、理学療養士によるリハビリも行われる予定です。定員は20人。利用者は、バスで送迎します。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 増築中の天間荘
( 写真説明 ) 天間荘の廊下は楕円型


家族そろってチェックチェック
(県民生部・おじいちゃんのひみつより転載)

 次の1から20は、「ボケの最初の兆候」としてあらわれる精神状態や症状です。当てはまると思う番号に○をつけてください。
1、 考えてみると、なんとなくボンヤリしていることが多い。
2、 一日に一度も笑わないことがある。
3、 「新しいこと」や「知らないこと」にほとんど関心がなくなった。
4、 自分から率先して仕事をすることは、ほとんどない。
5、 「その話は3度目だ」と言われたことが、一週間に何度かある。
6、 昨日の夕食の内容が、どうも思い出せない。
7、 以前は自分でやっていたが、つい人にやってもらうことがある。
8、 以前より随分、話し方や動作がのろくなった。
9、 人の話に同意できないことが多くなった。
10、 何をやるにも、なんとなく意欲がわかなくなった。
11、途中で嫌になって、やりっ放しになっている仕事がある。
12、最近、冗談やしゃれを言って人を笑わせたことがない。
13、テレビのリモコンなど、新しい道具はどうも苦手だ。
14、一つの用事をしている間に、他の用事を忘れてしまい、失敗したことがこの1か月の間に2度から3度ある。
15、最近、化粧や身だしなみに気を使わなくなった。
16、人が感動して涙を流していても、自分は何も感じないことがある。
17、「考えること」と「すること」が、毎日ほとんど変わらない。
18、一日に何度も同じことを、人に尋ねることがある。
19、このところ、異性にはまったく関心がない。
20、さらに頑固で自己中心的になった気がする。
 
 いかがでしたか。もちろん○の数は少ない方がよいのです。結果については、それほど神経質に受け止める必要はありませんが、○の数が半分以上あるような場合は、ちょっと注意が必要かもしれません。ぜひ自分の生活様式の改善に取り組んでください。


痴呆にならないために

鷹岡病院院長  梶原 晃先生
- 写真あり -
 梶原先生は、天間荘に隣接する鷹岡病院の院長さん。天間荘の嘱託医もしています。痴呆に詳しい先生のお話です。

痴呆がふえています

 「最近、痴呆の患者さんがふえていますね。でもこれは、家庭内でなんとか看病してきたけど、できなくなって病院へ来る人がふえたんだと思います。
 痴呆の症状は、家族の名前や顔を忘れたり、家を出て歩き回る徘徊(はいかい)などがありますが、脳が壊れるのが原因です」

痴呆にも種類があります

 「痴呆には、高齢者の脳が萎縮する原因不明の『アルツハイマー型痴呆』と、脳梗塞などで脳が壊れる『脳血管性痴呆』があります。いずれも症状が進行し、根本的な治療は難しいですが、適切な介護や医療で進行を遅らせることができます」

痴呆になりやすいのは

「生活に刺激の少ない老夫婦だけや、一人暮らし老人が痴呆になりやすいですね。また家族と一緒でも、『じいちゃんは、ぼけているからほっときなさい』なんて、相手にしなかったりします。これでは症状が、ますます進んでしまいます。家族の人に痴呆の知識がないんですね」

受診と仲間づくり

 「おかしいなと思ったら、専門医などに相談してほしいですね。それと、痴呆老人を抱える人たちなどが『すぎなの会』をつくっています。仲間になると心強いと思いますね。
 だれでもみんな年をとり、ぼけたり寝たきりになります。在宅介護を基本として、家庭を壊さないために、ショートステイやデイ・サービスを上手に利用してもらいたいと思います」

ぼけないための7か条

(ぼ)んやりしないで動きましょう
(け)んこう診断を忘れずに
(な)んでも教えてあげましょう
(い)つもおいしく腹八分
(た)のしいグループ活動いたしましょう
(め)んどうがらずに挑戦しよう
(に)こにこひがまず腹立てず

問い合わせ 福祉課 内線 2318
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