私たちが納めた税金は、どのように使われていいるのでしょうか。市は、市の財政事情を市民の皆さんに知っていただくため、、毎年6月と、12月の2回「富士市の財政」を公表しています。
今回は、平成元年度の決算状況と平成2年度上半期の執行状況をお知らせします。
平成元年度一般会計
一般会計とは市税収入を主な財源として、福祉・教育・道路・消防などに使われる会計です。
歳入
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に入ってきたお金
科目別 金額 構成比
総額 592億8,207万円 100%
市税(市民税、固定資産税など) 368億2,473万円 62.1%
市債(国や銀行から借りたお金) 42億3,872万円 7.2%
諸収入(預金利子など) 34億6,515万円 5.9%
国庫支出金(国の補助金など) 29億6,600万円 5.0%
繰越金(前年度からの繰越金) 29億4,692万円 5.0%
地方譲与税(国から地方に譲与されるお金) 22億1,880万円 3.7%
県支出金(県の補助金など) 19億4,483万円 3.3%
分担金及び負担金(施設入所者の負担金など)15億498万円 2.5%
使用料及び手数料(施設の使用料など) 10億8,840万円 1.8%
自動車取得税交付金(県からの交付金) 6億4,274万円 1.1%
その他 14億4,080万円 2.4%
財源別歳入 592億8,207万円
自主財源 78.4%
市税 62.1%
諸収入 5.8%
繰越金 5.0%
その他 5.5%
依存財源 21.6%
市債 7.2%
国庫支出金 5%
地方譲与税 3.7%
その他 5.7%
歳出
会計年度内(4月1日〜翌年3月31日)に支出するお金
科目別 金額 構成比
総額 560億24万円 100%
土木費(道路や河川の整備など) 136億7,146万円 24.4%
教育費(学校校整備や社会教育など) 121億9,586万円 21.8%
民生費(社会福祉など) 73億6,681万円 13.1%
衛生費(ごみ処理や病気の予防など) 52億6,062万円 9.4%
総務費(庁舎管理や人件費など) 49億6,839万円 8.9%
公債費(借りたお金を返すためなど) 46億585万円 8.2%
労働費(働く人のためなど) 21億2,406万円 3.8%
農林水産業費(農林業や水産業のためなど) 19億197万円 3.4%
消防費(消防、水防など) 18億9,076万円 3.4%
商工費(商・工業の発展のためなど) 15億5,228万円 2.8%
議会費(議会のため) 4億5,604万円 0.8%
その他(災害の復旧のため) 614万円 −
性質別歳出 560億24万円
消費的経費 67.8%
人件費 22.6%
扶助費 5.1%
公債費 8.2%
物件費 9.1%
補助費等 6%
繰出金 7.4%
その他 9.4%
投資的経費 32.2%
単独事業 26.4%
補助事業 4.6%
その他 1.2%
市税の内訳 総額 368億2,473万円
市民税 189億9,279万円 51.6%
固定資産税 139億992万円 37.8%
都市計画税 20億3,674万円 5.5%
その他 18億8,528万円 5.1%
市債の状況
市の借金を市債といいます。市税や補助金だけでは賄えない事業を行うために、国や銀行からお金を借ります。平成2年9月30日現在の市債は次の通りです。
・一般会計債 417億6,397万6,000円
・特別会計債 272億8,075万4,000円
市民1人当たり市税負担額 16万4,638円
市民1人あたりに使ったお金 25万368円
道路や河川の整備に 6万1,123円
教育に 5万4,526円
福祉などに 3万2,936円
ごみの処理や健康を守るために 2万3,519円
庁舎管理などに 2万4,279円
公債費に 2万592円
産業の発展に 2万4,940円
消防活動に 8,453円
(平成2年3月31日現在の人口で算出)
特別会計
特定の事業を行う場合、一般会計とは別に経理する会計です。(下表は財産管理特別会計は省略しました)
会計区分 歳入 歳出
国民健康保険事業 82億9,302万円 77億8,899万円
下水道事業 75億8,161万円 75億7,040万円
依田原新田土地区画整理事業 4,706万円 4,680万円
富士中部土地区画整理事業 17億6,857万円 17億6,156万円
地方卸売市場事業 3億5,807万円 3億5,561万円
駐車場事業 5,417万円 5,016万円
公共用地先行取得事業 9,990万円 9,990万円
老人保健医療事業 63億3,534万円 62億8,810万円
市有財産の状況
有価証券 1,360万円
土地 4,930万平方メートル
建物 60万8,245平方メートル
立木 25万4,395立方メートル
車両 289台
基金の現在高 96億5,281万9,215円
(平2年9月30日現在)
富士市の財政はほかの市と比べるとどんなですか
山田恵美さん(富士見台3)
- 写真あり -
県内主要都市の市民1人当たりに使ったお金を比べると、次のとおりです。
市名 平成元年度歳出決算額 1人当たりの額
富士 560億24万円 25万368円
静岡 1,184億520万円 25万1,658円
浜松 1,330億7,414万円 26万9,861円
清水 508億2,700万円 21万77円
沼津 514億6,512万円 24万1,912円
平成2年度予算の執行状況
一般会計は追加補正し597億円に
平成2年度の予算額は、2回の追加補正を含め9月30日現在で、上の表のように総額で979億6,454万9,000円となっています。一般会計は、当初予算575億5,000万円に対して22億1,000万円が追加補正されました。歳入では、市税収入が379億1,990万円で全体の63.5%を占めています。
総額 979億6,454万円
一般会計 597億6,000万円
特別会計 260億8,908万円
企業会計 121億1,546万円
平成2年度一般会計と執行状況
歳入
科目別 予算額 執行額
市税 379億1,990万円 207億7,317万円
市債 44億3,779万円 0円
繰越金 32億1,360万円 32億1,360万円
諸収入 31億9,086万円 4億6,787万円
国庫支出金 26億1,481万円 6億6,271万円
地方譲与税 22億5,200万円 1億5,903万円
県支出金 17億9,333万円 2億6,310万円
その他 43億3,771万円 23億7,794万円
歳出
科目別 予算額 執行額
土木費 139億5,342万円 36億9,982万円
教育費 134億8,713万円 42億17万円
民生費 78億5,335万円 35億745万円
衛生費 57億327万円 27億3,424万円
総務費 54億4,642万円 19億7,662万円
公債費 48億3,744万円 13億7,526万円
消防費 21億5,184万円 8億8,323万円
その他 63億2,713万円 35億5,702万円
平成元年度の企業会計決算
企業会計は、民間企業と同様に独立採算を原則とする事業について設けられた会計で、水道事業と病院事業の2会計があります。
●病院事業
収入合計 80億9,927万9,453円
医業収益 71億4,486万4,634円
医業外収益 9億5,441万4,819円
支出合計 80億2,315万8,565円
医業費用 74億1,187万7,526円
医業外費用 6億1,128万1,039円
純利益 7,612万888円
●水道事業
収入合計 26億2,710万8,548円
営業収益 23億7,464万6,176円
営業外収益 2億5,246万2,372円
支出合計 22億322万8,345円
営業費用 17億8,227万5,631円
営業外費用 4億2,095万2,714円
純利益 4億2,388万203円