見習いたい思いやりの心や譲り合いの精神。
今回は、昨年12月に2年間の滞在を終え、イギリスから帰国した河西洸一さん(水戸島上南)のお宅におじゃましまして、興味深い話をいろいろお聞きしました。
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( 写真説明 ) 左から洸一さん、菜穂子さん、ゆかりさん、洋子さん
河西さんのお宅は、日軽技研にお勤めの洸一さん(44歳)、奥さんの洋子さん(38歳)、長女で富士南中1年のゆかりさん、次女で富士第二小5年の莱穂子さんの四人家族です。
――イギリスのどちらに
「オックスフォードのバンバリー市といって、ロンドンとバーミンガムの中間ぐらいのところにある、人口4万人ぐらいの小都市にいました。山がなく、どこまでいっても平たんで、田園風景の美しいところとして知られています」
――住み心地はいかがでしたか
「身体障害者や妊婦など社会的弱者に対する思いやりが行き届き、心豊かな生活ができました。スーパーの専用レジや歩道など施設面はもちろん、だれもが自然に手を差しのべてくれます。私たちも随分助けてもらいました」
――学校はどうでしたか
「生徒によって一人一人カリキュラムの違う授業がされます。教科書もなければ宿題もありません。子供たちは小さいときから自分の意志を尊重されていますので、自分の意志で勉強をしますし。塾などもちろんなく、勉強も強制されません」
――富士市と比較すると…
「日本との比較になってしまいますが、街の景観や色彩、騒音などに細かな配慮がされています。コンサートなどをだれでも楽しんでおり、文化レベルの差は大きいですね。思いやりの心や譲り合いの精神はぜひ見習いたいものです」