21世紀のがんを診る「富士市医師会」大腸がん検診委員長
三村正毅(みつむらまさたけ)さん(永田町・48歳)
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21世紀のがん。
どこの家出もでも多かれ少なかれ食生活は、米や野菜中心の食事から、肉や乳製品など、動物性脂肪の多い食事に変わってきています。
「食生活の欧米化や高齢化で、21世紀に確実にふえるがんは乳がんと大腸がん。しかも大腸がんは、今トップの座を占めている胃がんを追い越すかも」と、富士市医師会の三村正毅先生。以前は、東京築地の国立がんセンターで活躍され、がん患者の“生と死”に向き合ってきました。
大腸がん検診。
集団検診の方が、自分で病院に行って見つかる患者よりも、早期発見できます。また、治療費用も少なくすむとのデータもあります。数多くのデータ分析をもとに、昭和58年、富士市医師会は、三村先生を委員長に大腸がん検診を始めました。
市町村では調布市に次いで、全国第2番目の実施です。大腸がんの検診方法は、容器に二日分の便を取り、潜血の有無を調べます。
「今では、前日にステーキを食べても大丈夫。人間の血だけに反応しますから。食事制限もないから、楽なもんです」
決め手は早期発見。
「−とはいえ、市民の検診率は低く進行がんがふえています。市民と医師と行政の3者が、がっちりスクラムを組んだら、手おくれのがんは防げるはず。まず検診を!早期発見できれば、100%治ります」
21世紀のがんを診る先生は、熱っぽく語ります。