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【広報ふじ平成2年】ふるさとの昔話

大淵 穴原の子安さん
 大淵・穴原に地域の婦人会の皆さんが中心になってお祭りしている子安さんがあります。今回は穴原一の勝亦さか江さん(67歳)に、子安さんに伝わる話を伺いました。
勝亦さか江さん
- 写真あり -

鬼子母神(きしもじん)を祭る

 江戸時代後期のころです。大淵の穴原に稲葉さんという産婦人科のお医者さんがいました。医師など満足にいなかった時代ですから、人々は稲葉さんを頼りにし、稲葉さんも心優しい人でしたので、人々の信望を集めていました。
 子供が授からない人、授かっても難産で苦しんだり、せっかく産まれた子供を幼くして亡くしてしまった人など、人々のいろいろな苦しみを見てきた稲葉さんは、自分の家の竹林に子安堂を建て、鬼子母神を祭りました。


安産のお告げ

 あるとき、子宝に恵まれない夫婦が、子安さんにお参りしました。すると、ほどなく二人に待望の子供が授かりました。二人は大喜びで、そのあとも「無事丈夫な子供が産まれますように」とお参りを欠かしませんでした。
 ある晩のこと、妻の夢まくらに「子安堂に上げて小さくなったろうそくを、陣痛が来たらともしなさい。ろうそくが消えるまでに丈夫な赤ちゃんが生まれるだろう」というお告げがありました。
 お告げのとおりに、ろうそくをともすと、玉のような赤ちゃんが生まれました。


霊感あらたかですよ

 勝亦さんは、「お堂には、享和(きょうわ)・文化という年号の木札が残されています。今は、穴原婦人会の皆さんが旧暦の3月15日にお堂に集まり、地域の子供たちにお赤飯をふるまっています。実際に、お参りしたら子宝に恵まれたという話は、今でも聞きますよ」と話してくれました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図

- 写真あり -
( 写真説明 ) 子安さん
添付ファイル
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