美術のすそ野を広げる
富士デッサン学習会の皆さん
デッサンは美術の基本。しかし、モデルの手配など個人ではなかなかできません。そこで、「富士デッサン学習会」の皆さんは、だれでも参加できるデッサンの場をつくっています。今回は例会におじゃましました。
「絵をかきたい人なら、だれでも気軽に参加できるデッサン会を開きたい」と考えた美術家の皆さんで会を結成したのが2年前。
「果たしていつまで続くやら」という周囲の声をしり目に、毎月1回、第3日曜日には吉原市民全館で例会がきちんと続けられてきました。これまで参加した人は100人を超え、毎回平均25人ぐらいの皆さんが集まるほど定着しています。参加者は学生からお年寄りまで幅広く、デッサンの内容も、裸婦・着衣人物・静物などいろいろです。
運営スタッフは30代の画家を中心に10人。いずれも市展等の常連者です。代表の城所満さん(国久保・58歳)は「市民の中には機会さえあれば絵をかきたいと思っている人が大勢いるはず。また、絵をかいている人でも、個人でモデルを呼ぶことは大きな負担です。みんなでやれば費用が安く、刺激もあって力がつきやすい」と語ります。
発足2周年を一つの節目として会では、4月26日から5月1日まで東京電力TEPCOホールで作品展を開きます。富士山のすそ野にまかれたデッサンという種は、やがて大きな実をつけるでしょう。会について詳しくは電話52-8419城所方へ。
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( 写真説明 ) 3月の例会はインド人の女性がモデル