プラスチックを燃して大丈夫?
このコーナーは、「市長への手紙」をお寄せくださった人の中から、意見・提言などを紹介します。今回は、元市政モニターで厚原東の和田廸代(みちよ)さんからいただいた「プラスチックごみの処理」についてです。(「市長への手紙」の用紙は、各公民館などにあります)
和田廸代さん
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〈市長への手紙〉
富士市では昨年度よりプラスチックごみを可燃物として出せるようになり、不燃ごみが少なくなったことで、ありがたいと思ってきました。
しかし、全国自治体の中でもビニール・プラスチックを可燃物として処理しているところは少ないようです。
富士市の場合、清掃工場を64億数千万円を投じて建設されたということですが、幾つかの不安を感じています。
まず、プラスチック類を焼却することによって大気汚染を防ぐことができるのでしょうか。
そして、焼却後の灰の始末の仕方で、焼却以前の物を埋め立てる以上に有害物質を流出させるおそれはないのでしょうか。
また、現在の施設は何年使用できる見込みでしょうか。
公害対策は万全です
〈市長の答え〉
市長への手紙ありがとうございました。
プラスチック類が処理可能になった理由は、昭和61年に完成した新工場が、特殊な構造の焼却炉を持ち、強い熱を発生するプラスチックの燃焼が可能となったからです。また、燃やすと発生する黒い煙や有害ガスについては、電気集塵器(しゅうじんき)や有害ガス除去装置で対応し、プラスチックゴミを混焼前と同じ除去レベルにしています。
なお、プラスチックを混焼することにより燃焼が安定し、窒素酸化物の除去効果が上がりましたので、全体的には、大気汚染防止効果が上昇しました。また、焼却灰の有害物質については、第三者検査機関に委託して測定していますが、有害物質は検出されておりません。
新炉の寿命はメーカー発表値によると15年といわれています。寿命を短くする要因は、空き缶などのアルミニウムやガスボンベなどの危険物の混入です。第一清掃工場では、できる限り長く使用できるよう保守・管理に努めています。今後も、ごみの減量化、分別収集に御協力をお願いします。