プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属の植物グループの総称で、学名を“Primula”と言います。“prim”には、「最初の」という意味があり、この花が春一番に咲くことに由来しています。
プリムラの種類は多く、北半球の温帯を中心に500種以上が分布していると言われています。開花は原産地では3月から5月が普通ですが、現在では温室栽培により10月ごろから開花株が園芸店に出回るようになりました。
園芸店で見かける品種には、ヨーロッパ原産種と中国原産種に大別することができますが、前者にはプリムラの代表格といえる大輪・わい性系の耐寒性にすぐれたポリアンサやジュリアンがあり、後者にはオブコニカ・マラコイデスなどの品種が含まれます。
【購入のポイント】鉢を揺らしても株がふらつかないこと。また、葉数が多くて葉肉が厚いことも健康な株の条件です。さらに、葉の間に隠れて目立ちませんが、つぼみのついた花茎がたくさんあるかどうかも考慮します。
【置き場】日当たりを好むので、ベランダや窓辺が適しています。光線不足では花が咲かなくなります。
【温度】5〜15度が生育適温です。20度以上の高温下では株が傷むので、暖房の効いた機密性の高い部屋はあまり良い環境とは言えません。
【水やりと施肥】鉢土の表面が乾いたら、葉に水がかからないようたっぷりと与えます。肥料は液肥(例・N-P-K=5-10-5)の500倍液を10日に1回の割で施します。