松岡砂文(まつおかさふみ)さん (森島・22歳)
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神様はときに、凡人には理解のできないことをなされるようです。
砂文さんには脳性小児麻痺という試練を与えました。彼女の底抜けに明るい笑顔からは想像もできませんが、現在に至るまで、彼女や御両親にはいろいろと言い尽くせない苦労があったことでしょう。
ところが、「人のお世話になっているのだけれど、自分にできることは自分でしたい」という前向きな意欲と、温かい家庭や周囲の援助で障害を少しずつ克服してきました。
そして、逆に今は不思議な力を身につけています。無邪気で屈託のない笑顔から発せられるほほえみ光線は、周囲にいる者の心を温かくさせるのです。
今回の婦人向上賞は、自立を目指す婦人を援助し、表彰するもの。昼間は小規模授産所「市民ふれあいバンク」に通い、余暇にワープロや手話に励む砂文さんにぴったりの賞でした。