地元に伝わる昔話「雨ごい蔓陀羅(まんだら)」を新郷土芸能として演じる青年団ということで、昨年も紹介した神戸青年団。その後も練習を重ね、県青年祭で最優秀賞を受賞。今月中旬に行われる全国大会に出場します。
ダン、タンダン……うちわ太鼓や木魚・鐘などを使い、厳かな謡曲で演じられる「雨ごい蔓陀羅」。
昨年11月に「ふるさと芸能祭」で発表以来、幾つかの場を跳む中で、団員自身の表現力や理解が進み、地元を初め周囲の評価も高まってきています。
その上今回は、9月に行われた県青年祭の郷土芸能部門で最優秀賞を受賞。今月10日から東京の日本青年館で行われる全国大会へ出場することになりました。
「雨ごい蔓陀羅」は一見すると若者には不つり合いに見えるリズムやスタイルなのですが、一生懸命取り組む皆さんは常に入っており、一種の迫力が伝わってきます。
団長の鈴木光則君(26歳)は「まさか全国大会へ行くとは思っていなかったので、戸惑いもありましたが、今はみんな盛り上がってきています。約30人の団員も練習を通して家族のような雰囲気です。全国大会は常連のような団もあって大変ですが、自分たちなりに精一ぱいやってきます」と力強く語ってくれました。
廃品回収で得たお金で近くのバス停に傘を置くなど地道な活動も続けており、地元に根ざした青年団として大きな期待がかけられています。
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( 写真説明 ) 一色公会堂を会場に熱心に練習