真っ青に澄んだ秋空からさわやかな風が窓辺に吹き込み、レースのカーテンを揺らす…、そんな光景にしっくりと溶け込むのがポットマムです。
ポットマムとは、アメリカ風士仕立ての鉢植えギクのグループの総称で、ポット(鉢)とクリサンセマム(キクの属名)の2つを組み合わせてつくられた言葉です。普通、1鉢に5本の苗を植え、摘芯して分枝したすべての枝に花を咲かせるように仕立ててあります。また、このキクが短日植物であることを利用して、草丈を低くつくってあることも特徴としてあげられます。秋の園芸植物の中では、購入しやすく観賞価値の高い鉢物だと言えます。
【購入のポイント】
形の整った元気のよい株を選ぶことが基本ですが、特に次の点に注意してください。
●草丈は鉢高の1.5〜2倍程度のもの。
●花が同じ高さで開花しているもの。
●茎が太く枝がよく分枝しているもの。
●花色が鮮明で葉につやがあるもの。
【開花中の手入れ】
購入した花鉢は、室内では明るい窓辺に、戸外では日当たりのよい場所に置きます。水やりは、鉢土の表面が乾いたら与えます。過湿に弱いので、3日に1回ぐらいが目安です。肥料は、市販の花鉢には過度に施されているため、特に必要ありません。ダニやアブラムシか発生とした場合は、殺ダニ剤やマラソン剤を散布してください。
花が終わった株は刈り込み、冬芽を成長させます。翌年5月ごろ、この牙から伸びた若枝で挿し木ができます。
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( 写真説明 ) ラベンダー・キング
( 写真説明 ) 一輪咲き、自然開花は11月ころで育てやすい品種