【広報ふじ平成元年】新・富士市青少年の船
初めて見たコバルトブルーの海の色
8月16日(水曜日)の午前7時、480人の研修生と51人のスタッフを乗せた新・富士市青少年の船が出航しました。
市はこれまで5回、各70人を乗せ三宅島を目的地に、青少年の船を出航させてきましたが、参加希望者が多いことから、今回県内の市町村では初めての8,000トン級大型客船による洋上研修となりました。
この研修は、市の人材を育てるためのもので、青年と中・高校生を対象にしています。種子島、高松市に寄港し、自然や歴史にも触れた3泊4日の船旅で、研修生たちは何を考え、何を学び、何に感動したのでしょうか。今号は、その一端をお知らせします。
距離と時間
往路
田子の浦港 〜 種子島 922キロメートル27時間
復路
種子島 〜 高松 572キロメートル17時間
高松 〜 田子の浦港 666キロメートル22時間
- 図表あり -
( 図表説明 ) コース図
- 写真あり -
( 写真説明 ) ねえ、何か見える
( 写真説明 ) 瀬戸大橋
( 写真説明 ) みんなが感動した種子島の海
( 写真説明 ) ちょっぴり緊張気味の乗船
( 写真説明 ) 船の出航は独特の雰囲気、涙を流しているお母さんもいました
種子島、高松に上陸して船の中ではこんな生活
3泊4日は時間にすると84時間。航海は終始波も静かで快適そのものでした。
70時間を船の上で過ごした研修生たちは、朝から夜まで盛りだくさんに計画された講義やゲームなどを、若さでこなしていきました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) デッキランチ
( 写真説明 ) ただいま講義中
( 写真説明 ) 船酔いでダウン
( 写真説明 ) 眠気防止のレクリエーション
( 写真説明 ) ただいま居眠り中
( 写真説明 ) 1回に24人が入れます
( 写真説明 ) 大海原に沈む夕日
( 写真説明 ) スイカ4つ目
( 写真説明 ) 青春まつりで
( 写真説明 ) 意見を発表
( 写真説明 ) スターウォッチング
( 写真説明 ) 市長を囲んで意見発表
( 写真説明 ) 海に親しむ時間
( 写真説明 ) 瀬戸大橋
出航翌日の11時、やっと種子島の西之表港に入港しました。船酔いの子も、陸に上がるとみんな生き生きし初めて見る景色や施設に感激の様子でした。また島の人たちもバスに手を振り、温かく迎えてくれました。
高松では、松と池の美しい栗林(りつりん)公園や、那須与一(なすのよいち)が扇の的を射落したことで有名な屋島を見学しました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 種子島に上陸
( 写真説明 ) 歓迎会(種子島)
( 写真説明 ) ロケット発射塔
( 写真説明 ) 火縄銃の試射
( 写真説明 ) 抗議で聞いたガジュマルの木
( 写真説明 ) 宇宙開発展示館
( 写真説明 ) 貝がいないかな
( 写真説明 ) ブラスバンドに迎えられて(高松)
( 写真説明 ) 栗林公園内の資料館
( 写真説明 ) 栗林公園で1番眺めがいいと言われる橋
( 写真説明 ) 屋根の形をした屋島
( 写真説明 ) 屋島からの眺望
新・富士市青少年の船はつらつトーク 来年は君がチャレンジャー
新・富士市青少年の船が、田子の浦港に帰港して間もない8月24日、9人の研修生が学長として乗船した渡辺市長と、実行委員長の佐藤さんを囲んで、体験談を語り合いました。
これは、洋上研修の感動がさめないうちにお話しを伺い、来年の船の企画に、役立てようというものです。さて、どんな話が飛び出したでしょうか。
出席者紹介
司会 都筑広報広聴課長
- 写真あり -
田中千恵さん(原田) 吉原三中2年
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松野孝弘さん(元吉原) 吉原工高2年
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秋山聡美さん(大渕) 望月歯科医院
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実行委員長 佐藤忠正さん(田子浦)
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学長 渡辺市長
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横山暁子さん (田子浦) 田子浦中2年
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山梨祐介さん (天間) 鷹岡中1年
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滝 正之さん (鷹岡) 沼津情報専門学校
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渡辺智子さん (富士本町) 常葉学園高1年
- 写真あり -
伊藤 智さん (原田) 吉原三中2年
- 写真あり -
司会
まず初めに、応募の動機から聞かせてください。
滝
僕は船が大好きで、昨年の青少年の船にも乗りました。目的地が三宅島から種子島に、また船も大きくなったので、どんなに変わったか知りたくて…。
秋山
高校1年のとき、先輩から他校の人と交流できることを聞いて参加したいと思っていたのですが、4年目のことし、仕事を休ませてもらってやっと参加できました。
横山
船の旅も種子島も初めてだったので、友達と応募したけど、友達は抽せんで落ちました。
伊藤
僕は、「絶対におもしろいぞ」って学校の先生に勧められて、仲間8人で応募しました。でも5人落ちちゃって随分うらやましがられました。
松野
昨年行った友達から、「すごくおもしろかった」という話を聞いて、応暮しました。
渡辺
私は、父に勧められて応募しました。行ってよかったと思います。
市長
船の中で研修生の発表を聞きましたが、7・80人は親が勧めたようですね。先生の勧め、本人が進んで、など480人もいるといろいろありましたね。
みんな感動 海の色
司会
研修中、特に印象深かったことは、どんなことでしたか。
田中
まだ13年しか生きていないので、見るもの聞くものがみんな新鮮でした。特に種子島の鉄砲の試射は、歴史を目の当たりに見たようで感動しました。
横山
一番感動したのは、コバルトブルーの種子島の海ですね。田子の浦とは違うな、と思いました。
松野
僕も種子島の海がすごーくきれいなんで、班のみんなと泳ぎたいねって話しをしました。
司会
船内の話し合いでも、海のことがたくさん出ていましたね。
山梨
種子島は初めてだったので、なんでも見てやろうと思っていました。宇宙開発展示館のロケットの大きさには、びっくりしました。
秋山
種子島では、浜辺で靴をぬぎ水に入りました。今でも海の美しさが頭の中に焼きついています。
司会
佐藤さん、種子島の話がたくさん出ていますが、実行委員長としていかがですか。
佐藤
目的地として種子島を選んだのは正解でした。泳ぎたかったとのことですが、人数が多いのでちょっと難しいですね。
滝
僕が一番うれしかったのは、帰港式のあと、副班長の仁木君に「ありがとうございました」と言われたときですね。班長をやっていてよかったと思いました。
市長
青年、高校、中学が1つの班にいて、年齢差があったけど、うまく班がまとまっていたね。それにみんな、何かつかんでくれたようだね。
来年の船はこうしたいね
司会
次に、来年の青少年の船をより充実させるために、反省や希望をお聞かせください。
伊藤
種子島や高松の見学時間が短いと思いました。
渡辺
栗林公園とか、見学の場所1か所、2時間ぐらいかな。
市長
う〜ん、観光旅行ではなく研修なので、もう少し見たいという気持ちはわかるけど、少し我慢も必要かな。
横山
最初の日、窓のない1階での講義時間が長過ぎたように思います。
山梨
夜遅くまで起きていたんで、講義で寝てしまいました。夜は早く寝なければと思います。
田中
講義中おしゃべりが多く、かなりがやがやしてました。もう少し自分の気持ちを引き締めて、参加する必要があると思います。
ふろと食事は
司会
ふろと食事はどうでしたか。
滝
ふろの時間が短かったですね。男子はさっと流せはいいけど、女子は…、見てないからわからないけど。(笑い)
秋山
ふろは修学旅行と同じで、先生が外で時計を見ているんです。服をぬぐと1分、中に入ると3分たちました、と声が聞こえてくる。それで急いで出てくる。そんなぐあいでした。
佐藤
入浴時間は初日、2日目が5分でした。短いということで、3日目は10分に伸ばしたのですがみんな5分で出てきましたね。
松野
食事の時間も短かったですね。順番に並んで待っていても、講義の時間に間に合わない人もいました。
市長
来年は、食事、入浴も含め検討しましょう。
来年へのメッセージ
司会
それでは最後に、来年希望する人たちへのメッセージを一言ずつお願いします。
滝
船酔いは気力で克服。
秋山
班長は班員がすぐ見つけられるよう、自己アピールを。
松野
善悪の区別をしっかりと。
渡辺
一度は挑戦してください。
山梨
早く寝ること。
伊藤
出発前日は早く寝ること。
横山
集団行動で友達の大切さ、自分の長所短所がわかります。
田中
ルールを守り、観光と研修の区別をしっかりつける。
司会
はい、ありがとうございました。市長さん、佐藤さんも一言。
市長
みなさんの体験を友達にも話し、人に勇気を与えてください。
佐藤
みんな頑張ってくれてありがとう。
司会
まだまだ話したいことが、あると思いますが、予定の時間ですので、これで終りたいと思います。長時間ありがとうございました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 講義はしっかり
( 写真説明 ) 裸で並んで待ったふろ
( 写真説明 ) バスの中でも元気はつらつ
( 写真説明 ) 頼もしかった班長
( 写真説明 ) 食事が楽しみ(ウェルカムパーティー)
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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